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29.危機的状況 ページ32

『エミリーさんのとこに行かないとッ!!』


現在、暗号機は残り3つ。

ピアソンは脱落。
残りはエミリー、エマ、Aだけとなった。


エマは負傷中、エミリーは拘束中という危機的状況だ。


ここは健康なAが行くのが一番いいのだし、実際向かっている。
だが、なにぶん距離が遠く運動不足のAはもう足が棒の様だった。


こんな時にハンターに会ったらまず逃げ切れないだろうなぁ....



そう思った矢先、目の前の壁から范無咎が姿を表した。


『ヒャイッ!!?』

心音がしないと言う外在特質の為Aは毎回毎回ハンターのいきなりの登場に驚かずにはいられない。


そして「また死亡フラグを見事に回収してしまった!」そう自分の迷惑な才能に嫌気がさしながらも、Aは180度回れ右をした。


しかし、范無咎はAに攻撃を当てるどころかすぐ真隣をスッと横切って行く。


「え?」と言う視線を送れば、范無咎は前へ進みながらもAへと振り返りクスリと笑みをこぼした。



『......見逃して.....くれたのかな?』


范無咎の行動に疑問を抱きながらもAはエミリーが拘束されているチェアへと再び向かった。









「あの驚き方は傑作だったな。」

自身の傘を見つめながら范無咎は先程のAの呆けた顔を思い出し、微笑んだ。


エマがダウンしている目の前で.....。












ゴーン.....

鐘の音が鳴り響いたと思えばダウンさせられたのはエマだった。

「ありがとう。A...!」

『いえ、こんな事くらい大丈夫ですよ!』


なんとかエミリーの救助が間に合ったがエマの救助に行かなければ。


『ウチ、エマちゃんの救助行ってきます!
エミリーさんは、解読をお願いします!』

「えぇ、気をつけてね」


Aはもう一度反対方向へと走り出した。


頰に伝う汗をぬぐいながらエマの元へと向かう。
正直、体力がほぼほぼ無いがそんな事は言ってられない。


飛ぶまでのゲージが半分までは間に合わなさそうだが、チェアの周りにはハンターがいない。

ミイラ取りがミイラになる心配はなさそうだ。



そう、ホッと息をついた時だった。




ヒュンッ


Aの隣をなにかが物凄い速さで通り過ぎて行った。


よく見れなかった為、その正体が何かは分からないが嫌な予感しかしない....

Aはエマの元へと足を早めた。


と、その時.....


ゴーン....と鐘の音が鳴り響いた。

30.必死の救助→←28.ハンターとの戯れ



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かみきれ(プロフ) - すごい好きです。作者様は神ですか?お気に入り登録失礼します! (6月1日 19時) (レス) @page42 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - この小説を私の小説の参考にしても宜しいでしょうか? (2022年10月4日 5時) (レス) id: ebe50ea529 (このIDを非表示/違反報告)
推しは嫁(プロフ) - めっちゃ続き気になる!((((*゜▽゜*)))) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 083dca73bd (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - 僕です。さん» ありがとうございます!高校生になってから更新厳しいですが必ず終わらせようと思ってます!応援よろしくお願いします! (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - soragirl3008さん» ありがとうございます!白黒無常さんとはこれからも関わっていくのでお楽しみに! (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇人悪魔M:) | 作成日時:2018年11月5日 0時

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