23.お洒落とは？ ページ26
『もうウチが最初に着てた服でいいじゃないですか』
「ダメだ。あれはシンプルすぎる。」
いや、シンプルな方がいいのでは？
シンプルなものの方がゲーム中に隠れてやり過ごせれる確率が高くなりそうだし....
そもそも根本的な好みから派手なのは好みではない。
目の前でいかにも陽キャ風な衣服を手に取るナイチンゲールに、Aはなんとか出来まいかと唸った。
『あのー....ナイチンゲールさん？
ウチ、死にたがりなんで出来れば黒の服がいいんじゃ？』
そのAの言葉にナイチンゲールは「確かに....」と頷き、とある一着の服を手に取った。
「では、これはどうだ？」
『うーん.....なんか露出度高くないですか？』
ナイチンゲールの手に取った服は友達がよく出かける時用に着ていた服だ。
オフショルダーと言う服らしい。
もちろん黒色だから色は悪くない。
だが、肩や鎖骨の部分が露出していて色気の「い」の字すら無いウチには....
Aは、上から下へと服を眺めその服のオシャレさに慄いた。
「シンプルでいいでは無いか。」
『いやー、ウチには到底着こなせませんよ』
そもそも服と言うのは可愛い子が着るからこそお洒落なのだ。
そう言って渋るA。
何を言ってもやんわりと否定するAに痺れを切らしたナイチンゲールは、もう一つのピンクの派手な服を手に取りAに押し付けた。
「嫌ならコレを着ればいいではないか？
先程から派手なのを渋っていたからあえて、シンプルの奴を選んでやたのだがな....」
わざちらしく口元を歪めながら笑うナイチンゲールにAは、不本意ではあったが黒のオフショルダーを手に取った。
『絶対似合いませんよ....』
「着てみないとわからんだろう。」
尚もぐちぐちと言うAを適当に流しながら、ナイチンゲールはAを着替えさせていく。
「一人で着れますよ。」という言葉を何回も言ってきたAの立場からしてコレは慣れたことだった。
・
「似合うじゃないか」
ナイチンゲールが嬉しそうな顔でこちらをまじまじと見つめた。
対してAは、ゲーム中にこけた時程ではなかったが恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。
こんな服着たことないのに....！
黒い七分袖のオフショルダーに長袖のジーパン。
靴は走りやすいものがいい為、履き慣れたいつものスニーカーにした。
ナイチンゲールさんは渋っていたけどオシャレより慣れを取った方がいいよね、うん。
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かみきれ(プロフ) - すごい好きです。作者様は神ですか？お気に入り登録失礼します！ (6月1日 19時) (
レス) @page42 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - この小説を私の小説の参考にしても宜しいでしょうか？ (2022年10月4日 5時) (レス) id: ebe50ea529 (このIDを非表示/違反報告)
推しは嫁(プロフ) - めっちゃ続き気になる！((((*゜▽゜*)))) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 083dca73bd (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - 僕です。さん» ありがとうございます！高校生になってから更新厳しいですが必ず終わらせようと思ってます！応援よろしくお願いします！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - soragirl3008さん» ありがとうございます！白黒無常さんとはこれからも関わっていくのでお楽しみに！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇人悪魔M:) | 作成日時：2018年11月5日 0時
