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14.また会う日まで ページ17

しかし、リッパーはAの答え方が気に入らなかったわけではない。


もう少しでAが飛ぶ時間になることが気に入らなかたったのだ。

今日会ったばかりの他人、しかもサバイバーにこのような感情を抱くなんて。


リッパー本人にもその答えは分からない。






『あ....もう時間か....』




ポツリと漏れたAの言葉にリッパーの思考は現実へと戻される。




彼女の顔は少し名残惜しそうで、私と同じ....ん?同じ?





『まぁ、また会えるから良いですよね!』



先程の濡れた百合の様な儚げな彼女はどこにもいなく、向日葵の様な明るい彼女が笑っていた。


何故でしょう?


こう表現するのがぴったりな程、貴方に入れ込んでしまいました。



Aの笑顔にリッパーは少し気を緩ませた。



「私はジャック。もしもまた会えたらよろしくお願いしますね」

片手を胸に当て少しお辞儀したリッパーにAはハッと息を呑んだ。






ヤッベェ....イケメンにお辞儀された.....






思わず感嘆を漏らしてしまいそうになったAは慌てて「こ、こちらこそ...!!」と頭を少し下げた。


もう時間だ。


このまま続けばいいのに.....




「さようなら。そしてまた会いましょう」


リッパーの低音ボイスを耳に飛べるならいっか....

そう思いながらAは、「さようなら」と言いかけたその時だった....




バァンッ!!



けたたましい銃声が鳴り響き、リッパーが苦しむ声が聞こえた。

あれ...?空軍なんていたっけ....?

「助けに来たよ...!!」


Aのチェアの紐をほどくため、走ってきたのは幸運児。

そうだ!
幸運児は願えば信号銃をゲットできるんだった...!!


辺りに散らばる赤い煙をかき分け幸運児はAのチェアの紐を解いた。


『ありがとうッ....!!』

逃げながらAは幸運児にお礼を言った。

走りながらも幸運児はニコリと笑い、「いいよ、お礼なんて」と呼吸交じりに答えた。


頰から汗が伝っていることからだいぶ走ったのだろう。


Aは感謝と申し訳なさの気持ちが物凄い勢いで溢れでるのを感じた。



走りながら、暗号機の残りの数を見れば、





暗号機は残り3つ....3つ?!


声に出して叫んでしまいたい程、Aは驚いた。


おいおい...
トレイシーちゃんとエミリーさんは何を...?!



その時、ゴーンと言う鐘が赤の教会中に鳴り響いた。



ダウンさせられたのは....



エミリーだ。

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かみきれ(プロフ) - すごい好きです。作者様は神ですか?お気に入り登録失礼します! (6月1日 19時) (レス) @page42 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - この小説を私の小説の参考にしても宜しいでしょうか? (2022年10月4日 5時) (レス) id: ebe50ea529 (このIDを非表示/違反報告)
推しは嫁(プロフ) - めっちゃ続き気になる!((((*゜▽゜*)))) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 083dca73bd (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - 僕です。さん» ありがとうございます!高校生になってから更新厳しいですが必ず終わらせようと思ってます!応援よろしくお願いします! (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - soragirl3008さん» ありがとうございます!白黒無常さんとはこれからも関わっていくのでお楽しみに! (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇人悪魔M:) | 作成日時:2018年11月5日 0時

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