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「叔父がここのオーナーで。小さい頃、ちょっとターンテーブルとか触らせてもらってて」
「ターンテーブル？」
「あぁ、あのこういうやつ」
松本さんが、タバコを持っていない右手でキュッキュッと所謂DJっぽい動作をした。
様になっていて、笑ってしまう。
「笑うなよー」
ガシガシ、その手で頭を撫でられる。
その手、好きだな。
あの素敵な音楽を生み出す手。
「ま、今はパソコンで取り込んでリミックスしたり。色々方法はあるんだけど、原点はそれかな」
「へぇ……」
「ま、叔父も歳だっつーことで俺が跡を継ぐことになったの」
「そうなんですね」
「って、興味ないか」
「そんなことないです」
「え？」
松本さんが自嘲的に笑うから、思わず言ってしまった。
「あの日、最初は相葉さんと兄貴がどんなバイトしてるんだろうって興味本位で尾いていきました」
「へぇ」
「裏口から入った時、その……DJをしている松本さんを見て」
「見たんだ」
「目を奪われました」
「え？」
「すごく、カッコよかった。すごく音楽を全身で楽しんでいて、単純に、素敵だなって思ってしまいました」
「……そうなんだ」
「だから、そんなこと言わないでください。ここでDJをすることを、オーナーさんになることを、そんな、私たちと違うってそんな風に言わないで」
そこまで一息で言うと、松本さんはタバコをグシャリと灰皿に押し当てた。
「……そっか、残念だよ」
「え？」
「もっと早くに出会いたかったなー」
「誰とですか？」
「Aちゃんと。あと、翔くんの妹って形じゃなくて、別の形で」
「……どういうことですか」
「さぁね？」
ふふ、と松本さんは今までに見たことのないような優しい、きっと素の笑顔で私と目を合わせた。
「それ、翔くんにも言ってあげてよ」
「え？」
「翔くんは、ここで働いてることを言うとAちゃんに軽蔑されると思って言えなかったと思うけど、本当はそうじゃなくて」
「……」
「Aちゃんは、翔くんに隠し事をされたことが悲しかったんだよね」
「……」
「すれ違ってるねー、ほんとこの兄妹は」
「それは、」
「でも、きっとそれは翔くんも同じで、Aちゃんに隠し事されたら嫌と思うよ」
「……」
「この家出の原因はそもそもソコでしょ」
「そう……なのかな」
「全部言う必要なんてないよ、家族でもさ。でも、言わなきゃ分からないこともある」
「ね？お兄ちゃん」
そう言った松本さんの視線の先に、兄貴と相葉さんが居た。
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cori(プロフ) - ともさん» ともさん〜！そうですね、どんな気持ちでいたんでしょ……相葉さんは優しすぎるんですよね、何でも…… (2019年9月21日 20時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - いやー切ない！切なすぎる(>_<)相葉ちゃん…どんな気持ちでいたんだろう？ (2019年9月21日 1時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - 翔成さん» 分かります私もサキちゃんとニノがお似合いだと思ってます…！一つお伝えしたいのはこの話はみんな優しいってことでみんながみんな他の人のことを考えてあげてる気がします…今回の相葉さんの言葉もそうなのか…それとも…また更新お待ちください笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - さら☆さん» さらさん葉担なのですね？！ふふ、確かに相葉さんは優しい、でも妹ちゃんのこととなるとちょっと黒相葉さんが出ている気がして…今回のことは優しさからなのかそれとも！まだまだ話は折り返し地点なのでこれからどう奪う？逆転？それともこのまま…お楽しみに笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ともさん» んふふ、そうですね…いつからなのか好きだったみたいです…相葉さんとどうなるのか…！もう全部頭の中にある身としては明かしたくてしょうがないです！笑 (2019年9月14日 16時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年6月5日 18時
