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……あれ、俺何してたっけ。
ベッドで寝てる。
体を起こすと、病院に行った時よりも幾分体が楽だ。
……喉乾いたな。
今何時だ？
21時か、寝てたんだろうな、よく寝た……あれ？
「結城、どこ行った？」
そうだ、結城が部長からの差し入れ持ってきてくれてたんだった。
結城と玄関で話して……それ以降記憶が無い。
やっべ。全然覚えてねぇ。
寝室のドアを開けると、ほんの少しだけいい匂いがした。
昔、風邪の時に母親が作ってくれた卵がゆのような、懐かしい匂い。
……卵がゆ？
「……マジかよ」
リビングのローテーブルに、つっぷして寝てるちんちくりん。
マジかよ。
何でまだいるんだよ。
てかこの匂い、まさか。
キッチンに行くと、蓋がしてある小鍋。
中身を覗くと、完全に冷えていて美味しくなさそうな、卵がゆ。
……だから、マジかよ。
「結城、」
結城の肩を揺らして起こす。
部長からの差し入れにレトルトがゆ入ってるっつってたじゃん。
何でわざわざ鍋で作ってくれてんの。
何だよその優しさ。
病人に出すんじゃねぇよ、惚れるだろうがよ……
「ううん……二宮さん？」
ポッケーとしたバカ面が起き上がってきた。
「何寝てんの」そう言うと、「……んー、二宮さん？」なんて、少し掠れた寝起きの可愛い声。
いや、だから。
さっきから可愛いとか惚れるとかマジで俺は一体。
「……えっ、今何時ですか！」
急に意識が覚醒したらしい結城が、ガバッと立ちあがった。
お、おお、びっくりした。
「21時」
「えっうそ！すみません、寝ちゃってました！」
よれたスカートをパンパン、と直し、結城がこちらを向いた。
「何で寝てんの？」
「えっ覚えてないです？二宮さん、さっき意識失っちゃって！」
「……え？」
マジかよ。
何も覚えてなかったのはそういうこと？
「肩持ってベッドまで運んで〜大変だったんですから！疲れて寝ちゃいました」
「そ、それはマジでごめん」
「貸し１ですっ！いつか返してもらいまーす」
「はいはい、何でもお申し付けください」
「わぁい、二宮さんに何でも言っていいなんて」
くふふ、と笑ったかと思うと、結城は俺の顔を見て、もう一度笑った。
そして。
「冷えピタ、似合ってますね。ふふ」
ぴと、と俺のデコを触って。
ペリ、と貼ってたらしい冷えピタを取って。
また、新しいやつを貼ってくれた。
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cori(プロフ) - mayuさん» mayuさんありがとうございます！マキちゃんみたいな後輩欲しい…分かります！優しくてお茶目で自分のこと大好きな後輩とか最高ですよね、願望を詰め込みました笑 ハッピーになっていただけて本当良かったです♪ (2019年6月19日 23時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - マキちゃーん！天邪鬼な二宮くんと上手く行って良かったー！もうマキちゃん可愛すぎて大好きです！！私もマキちゃんみたいな後輩が欲しい…(笑)完結おめでとうございます！読んでいてとてもハッピーになるお話でした！！ (2019年6月19日 0時) (レス) id: 862aa3f0aa (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます(*^^*)そうなんです、2人ともそういう価値観同じなので付き合うのも必然かなーと！ short storysの方でまた何やかんやしてる2人を書けたらと思うのでぜひまた見に来てください！ (2019年6月18日 21時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - すりおろし梨。さん» こちらこそありがとうございます！！マキちゃんハムスターって言うの、凄く分かります！必死に回し車回してそう笑 この2人の先々は愛は二度目からのshort storysの方で少し話す可能性あるので、もし良かったらそちら読んでいただけると嬉しいです(*^^*) (2019年6月18日 21時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！天邪鬼の二宮さんが本気で部長カップルを応援し…そして同じ思考のマキちゃんに必然？に恋をして結ばれた。とっても素敵なお話で甘々な二宮さんにニマニマしちゃいました(笑) (2019年6月18日 9時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年5月23日 21時
