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その写真以外の束をクローゼットから取り出して、部長をリビングに誘う。
コーヒーも部長が持ってきたマグカップに淹れ、手渡した。
ソファに横並びになって見ようと思ったら、部長が手招きをしたのはソファの下。
ラグが敷いてある所に座った部長からココ、と指さされたのは部長の足の中。
「お邪魔します……」
「お邪魔されます」
ソファに背を落とした部長に包まれる。
背中越しに感じる部長の体温が、どこか心地よい。
「すっげぇ量あるじゃん」
「雅紀がいっぱい試着しなよって言ったんで……」
一枚目、さっきも見た着なかったカラードレス。
クラシックな白と青を基調とした花柄の、どこかのブランドが監修したもの。
「青似合うな」
「本当ですか？でももっと気に入ったのがあって」
「へぇ」
髪も上に纏めて、ネックレスやイヤリングも本番さながらなものを着けている。
後はしっかりお化粧すれば、もう本番迎えてもいいような。
「あ、これ、私これが一番気に入ってたんです」
２枚目のカラードレスはピーコックグリーンの鮮やかなグラデーションが綺麗なドレス。
大きめのキラキラなベルトがついてある。
「あぁ、……似合ってる」
「ふふ」
「本番もこれだったの」
「あ、いや、気に入ってたのはこれなんですけど、雅紀が絶賛したのがあって、」
そう言って本番で着る予定だったカラードレスを探す。
探してる最中も、オレンジやピンク等の暖色系の少し甘めなドレスが続く。
「あ、あった」
「……へぇ」
ミント色のビッグラインのカラードレス。
白い刺繍が胸元から下のフレアの部分まで施してあって、銀色のリボンをお腹に巻いているもの。
「……どうですか」
「……」
「……櫻井さん？」
「んー、」
後ろの部長の様子がおかしくって、振り返ろうとすると顔を前へ無理やり戻された。
「痛っ」
「あ、ごめん」
「何、どうしたんですか」
そう言うと、部長は一呼吸置いて、「いや、さぁ」と幾分か暗い声で。
「……思ったよりダメージがデカい」
「……ドレス着てる私の？」
「いや、違う」
「え？」
「お前の笑顔が、この可愛い笑顔が相葉さんに向けられてる、っつーことに……」
そう言ってはぁと首筋に唇を落とす部長。
……確かに、写真に写っている私はすごくいい笑顔で。
これからの未来をいいものだと信じて疑わないもので。
部長にそんなことを言わせてしまったことに、自分への嫌悪感を感じた。
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cori(プロフ) - Yuriさん» いつもありがとうございます！そろそろ帰国してほしいなーと思ってます笑 次移行しますのでもう暫くお待ちください！ (2019年6月4日 7時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！翔くんが帰国するお話が気になります！更新、待ってます！ (2019年6月4日 4時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - kaz2nsariさん» はじめまして、コメントありがとうございます！ニヤニヤしていただけたとのこと、とっても嬉しいです…！早く帰ってきてもらわないと、まだ書きたいことたくさんあるので…！また覗きに来てくださいね〜！ (2019年5月28日 0時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
kaz2nsari(プロフ) - はじめまして！読ませていただきましたが、終始ニヤニヤが止まりませんでした！！翔くんがNYから帰ってきたあとのお話が気になります！！ドキドキ。。 (2019年5月27日 19時) (レス) id: f127e1252b (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - きみきみさん» こちらにもコメントありがとうございます！名前呼びをしてみました。仕事以外で部長と呼ぶとすこぶる怒ります笑 いつかのニノさんで言ってたことを言わせてみました。絶対履いてると思います笑 また来てくださいね！ (2019年5月22日 17時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年3月26日 19時
