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二宮が帰ったその後、寝室に戻りベッドの横に座る。
部長は口が開いていて、お世辞にもイケメン！って言えないけど、でも、こんな姿でさえ見せてくれるのが嬉しくて。
今、こうやって隣で見れているのが嬉しくて。
そっと髪に手を伸ばしたら、いつも朝方に感じる柔らかな髪ではなくて少しワックスが残ったような、硬い髪で。
そのまま頬を触ったら、思ったよりも油ぎっていたから、あぁ部長も普通の男の人なんだなぁって少し安心する。
唇を触って、部長が経つまでの間、後何回これに触れることが出来るのだろうと思う。
たった半年間、海外に行くだけだ。
でも、高校生の時、半年間友達が留学した時、とてつもなく長く感じた。
ずっと一緒に居たから。
ずっと一緒に居て大切だったからこそ、長く感じた。
もう一度、唇の感触を左手人差し指で確かめる。
触れたい。
手じゃなくて、私のそれで。
一分一秒、無駄にしたくないと思った。
吸い込まれるように、ベッドの上に両膝を付き、唇に触れた。
カサっとしたし、やっぱりお酒の匂いはキツいし、相手寝てるし、全然ロマンチックじゃない。
でも、少しでも部長に触れたかった。
一方的で良いから……
どれだけそうしていただろう。
自分が苦しくなって少しだけ唇を離すと、
「……A？」
そう、近づかないと聞こえないくらいの声量で、くぐもった声が聞こえた。
目の前の部長は、少しだけ目を開けていて。
「櫻井さん、起きました？」
「……A」
「うん、Aですよ」
「A、」
「え？もう、何回」
あまりに私の名前を呼ぶからおかしくなって、小さく笑うと、その笑い声はまた部長に遮られて。
さっき私が一方的にしたキスとは全く違う、熱いキスが始まる。
後頭部を無理やり押さえつけられて、部長の歯と自分の歯が少しだけ当たる。
舌で唇を開けようとするから応えると、熱を持ったそれが私の咥内を忙しなく動き回る。
もう一つの手が私の腰を引き寄せたと思ったら、今度はその手が胸元に近付いて。
でも、だめ、酔った勢いは、だめ。
「さ、はぁ、櫻井さん」
「……」
「だめ、です」
「……ん、」
「お酒飲んでるから……」
そう息を整えることも出来ずに伝えると、すっと口元から部長の唇が離れた。
押さえつけられていた、後頭部の手の力も緩む。
「……すげぇやだ」
「え？」
やだ、なんて部長から可愛い言葉が飛び出したから、思わず聞き直す。
「お前と離れんの、すげぇ……やだ……」
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cori(プロフ) - Yuriさん» いつもありがとうございます！そろそろ帰国してほしいなーと思ってます笑 次移行しますのでもう暫くお待ちください！ (2019年6月4日 7時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！翔くんが帰国するお話が気になります！更新、待ってます！ (2019年6月4日 4時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - kaz2nsariさん» はじめまして、コメントありがとうございます！ニヤニヤしていただけたとのこと、とっても嬉しいです…！早く帰ってきてもらわないと、まだ書きたいことたくさんあるので…！また覗きに来てくださいね〜！ (2019年5月28日 0時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
kaz2nsari(プロフ) - はじめまして！読ませていただきましたが、終始ニヤニヤが止まりませんでした！！翔くんがNYから帰ってきたあとのお話が気になります！！ドキドキ。。 (2019年5月27日 19時) (レス) id: f127e1252b (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - きみきみさん» こちらにもコメントありがとうございます！名前呼びをしてみました。仕事以外で部長と呼ぶとすこぶる怒ります笑 いつかのニノさんで言ってたことを言わせてみました。絶対履いてると思います笑 また来てくださいね！ (2019年5月22日 17時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年3月26日 19時
