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「……マジか」
「ごめんなさい」
「いや……いやっつーか、ちょっとそれはな……」
「嬉しかった」
「え？」
「部長の本音ですよね、これ。違いますか？」
部長の顔を覗き見る。
何だかすごく情けない顔。
でも、その顔が好き。
「……俺のどうしようもない気持ちを、落ち着かせる為に書いた」
「……」
「日記みたいなもんだよ……あー恥ずかしい、何でその中に入れてんだよ俺……」
顔を手で隠す部長。
部長の手首を掴んで、顔からその手を外す。
「この気持ちは封印する、って」
「……」
「でも、結婚は無しになったから……それも、無しにしてくれたってことでしょうか？」
「……忘れようと思っても出来ねぇよ」
「……」
「出来るワケないだろ。何年、……」
言葉に詰まる部長。
何年、……好きだったと思ってんの？
そう言いたいのかな。
……部長、私の気持ち、もう察しなくてもいいですよ。
もう、自分の好きなように、言葉にしてくれて、いいです。
それがどんな言葉でも。
「すき、」
自分の意思とは関係なく、言葉が零れ落ちた。
「え、」
「好き、部長……櫻井さんが」
「……」
「すっごく、好き、私、さく」
言葉を最後まで言う前に、すごく、すごく力強く抱きしめられた。
肩に、部長の熱い息を感じる。
好きな人に、抱きしめられてる。
何故かそれは、今までのキスより何より、部長の熱い想いが伝わってきて。
気付いたら、涙が部長の肩を濡らしていた。
「……ごめん」
「え、」
「あっ、違う、そのごめんじゃねぇ、……あーっ、もう！」
勢いよく体から離された。
頭をガシガシ掻く部長。
えっ、何で。
「ごめん……って、」
「あ、いや、だから」
「そっか、櫻井さん、私、もう遅いのかもしれないけど、これだけ言いたくって」
「え？」
「私、櫻井さんがアメリカ行っても、きっと、ずっと好きで。ずっと待ちたいんです」
「……は、」
「もう、オバさんになってるかも……櫻井さんだって、きっとその時はおじいちゃんだけど、ずっと好きでいるから。待っていたいんです」
「ちょ、ちょっと待て。俺がおじいちゃんならお前もおばあちゃんだろ」
「重要なのはそこじゃないです！」
「あ、ごめん……」
「だから、いつか帰ってきたら、私をお嫁さんにしてほしい、」
「もうお嫁さんなんて可愛く言える年齢じゃなくても、」そう伝えると、目の前の部長は、ポカーンとした表情で。
「……ごめん、さっきから、何言ってんの？」
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cori(プロフ) - 藍さん» はじめまして！コメントありがとうございます。やっと出会えた…？！何て嬉しいお言葉（ ; ; ）ありがとうございます。色々続きも書いてますので、良かったらまた読んでください(^○^) (2019年7月6日 0時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 初めまして。ステキな物語をありがとうございました。Sさん側の味方がちゃんといて、安心して読めました。やっと出会えた夢小説でした。ありがとうございました。 (2019年7月5日 16時) (レス) id: c6f01ba164 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - きみきみさん» 初めましてコメントありがとうございます！櫻井部長にキュンキュンしていただけて嬉しいです〜！ミナちゃんはこのお話の中で唯一の黒い存在なのでその感情は正しいと思います…悪い子ではないんですけど…ね(T . T) (2019年5月22日 17時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
きみきみ(プロフ) - 初めまして！一気に読ませて頂きました。泣いたりキュンキュンしたり感情が忙しかっです(笑)櫻井部長が本当に素敵でした！ただ、ミナは…最後までやっぱり好きにはなれなかった色々と…うん。続きを楽しみに読みます！ (2019年5月21日 15時) (携帯から) (レス) id: 28c39bc336 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ともさん» 初めまして！一日で…！嬉しい！二宮くんの掛け合いは、軽くない話の中で一種の清涼剤でした。ミナについては…多少仰るようなこともあるんだろうな、と思います。純粋な雅紀くんだからこそ…でもそこがいいんですよね…続きも書いてますので良かったら(^ ^) (2019年4月26日 0時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年3月10日 13時
