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途端、顔が熱くなる。
さっきまでの、快楽を感じての、ではなく羞恥の方だ。
「……あの二人とは、シチュエーションも気持ちも、何もかも違うのかもしれないけど」
「……」
「でも、後で後悔する可能性があるなら、するべきじゃないよな」
「……」
「ごめん、俺も気持ちが先走ったわ」
後悔なんてするだろうか。
だって私は部長が好き。
部長だって、きっと。
……でも部長が言っているのはそういう意味じゃない。
「……今、頭の中に相葉さんとミナさんが、少しでもいるお前を抱けない」
「……はい、」
「いつかまたその時が来たらで、いい」
「ごめんなさ、」
「俺はお前を見放さないよ。ゆっくりでいいから、な」
私をそっと抱き起して、ポンポン、と頭を撫でてくれる。
優しい手。
温かい手。
また、涙がじんわりと滲む。
「つーか俺、アレ持ってきてねぇし」
「持ってきてたら準備万端過ぎてキモいだろ」そう言って部長はハハ、と笑った。
その笑顔に救われる。
私は馬鹿なことをしようとしたのに、そんな私も赦してくれる。
「部長、……ありがとうございます」
そう言って部長に抱き着こうとすると、「待て」と犬のように制止された。
「え、」
「刺激が強ぇ」
さっきそれを外した手で、またボタンを留めてくれる。
「あー、俺、今日寝れっかな」
ボタンを留め終わると、部長が私の隣で横になった。
シングルだから。
もうほぼ密着状態。
「……部長、私、今日一人になるのが怖い」
「……うん」
「一緒に寝ていいですか」
「……何もしない、って約束するならな」
「こっちのセリフです」
「上等じゃねぇか」
その日は、部長の筋肉質な腕枕で寝た。
部長はずっと私を抱きしめていてくれたはずなのに、朝になったら床に落ちてた。
その姿を朝から笑うと、部長も笑って、何だか、これでいいと思えた。
今の自分にとって、大切なのは、雅紀とミナと私に起こった出来事じゃなくて……部長との毎日なんだ、って。
部長といれば、きっと、この人生に置いて二度目の大きな愛が、永遠に続く気がして。
「すっぴん、幼くなるな」
「やめて、見ないで」
「何で？すっげー可愛いのに」
「……何でもかんでも可愛い、って、可愛いの価値が下がっちゃいます」
「嬉しいくせに」
「……ぐぬぬ」
「どっから出してんだその声、」って笑う部長に、朝から熱いキスをお見舞いした。
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cori(プロフ) - 藍さん» はじめまして！コメントありがとうございます。やっと出会えた…？！何て嬉しいお言葉（ ; ; ）ありがとうございます。色々続きも書いてますので、良かったらまた読んでください(^○^) (2019年7月6日 0時) (
レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 初めまして。ステキな物語をありがとうございました。Sさん側の味方がちゃんといて、安心して読めました。やっと出会えた夢小説でした。ありがとうございました。 (2019年7月5日 16時) (レス) id: c6f01ba164 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - きみきみさん» 初めましてコメントありがとうございます！櫻井部長にキュンキュンしていただけて嬉しいです〜！ミナちゃんはこのお話の中で唯一の黒い存在なのでその感情は正しいと思います…悪い子ではないんですけど…ね(T . T) (2019年5月22日 17時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
きみきみ(プロフ) - 初めまして！一気に読ませて頂きました。泣いたりキュンキュンしたり感情が忙しかっです(笑)櫻井部長が本当に素敵でした！ただ、ミナは…最後までやっぱり好きにはなれなかった色々と…うん。続きを楽しみに読みます！ (2019年5月21日 15時) (携帯から) (レス) id: 28c39bc336 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ともさん» 初めまして！一日で…！嬉しい！二宮くんの掛け合いは、軽くない話の中で一種の清涼剤でした。ミナについては…多少仰るようなこともあるんだろうな、と思います。純粋な雅紀くんだからこそ…でもそこがいいんですよね…続きも書いてますので良かったら(^ ^) (2019年4月26日 0時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年3月10日 13時
