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散々お寿司を食べ終えた後は、下関港から見える九州を二人で観て写真を撮って。
今度は九州まで歩いて行こうと部長が言いだす。
「は？」
「ここから、徒歩で九州に上陸するんだよ」
「えっ、さっきは電車で来ましたよね？」
「そう。でもここは上に橋もあるし、下には歩くトンネルがある」
「つまり、海の下を通って九州に戻るってこと？」
「正解」
ニヤリと口角を上げる部長に、「楽しそう！」と思わず言ってしまう。
「じゃぁ早速行くか」
人道トンネル入り口から入ると、少し暗くちょっと怖い。
でもここから九州が繋がってるって、何だか面白い。
途中、福岡県と山口県の境があったから二人でその線を跨ぎ写真を撮った。
また一つずつ、一つずつ、思い出が増えていく。
福岡に着いて今度はまた電車に乗ると言う。
「はい次はこれです」
そう言って渡された切符に示された行先。
「え！」
「冬は色々やってんだよ。光の王国ってやつ」
「ハウステンボス号」と書かれた切符。
「ハウステンボスに行くんですか！？」
「うん。好きそう」
「一回行ってみたいと思ってたの！」
「やべー、今んとこ全部正解？」
「ぜーんぶ正解！」
日本に居ながら、オランダの雰囲気が味わえるハウステンボス。
一度行ってみたかった。
それに冬は部長の言ってたイルミネーションもあるんだもん。
オレンジ色の車体に乗り込めば、カラフルな座席が待っていた。
席に座り部長がパンフレットの様なものを取り出し、今ハウステンボスでやっている催し物を事細かに説明してくれる。
「行ったことあるんですか？」
「いやない」
「詳しすぎません？」
「Aに喜んで欲しいから細部まで調べさせていただきました」
執事のように胸に手を当ててお辞儀をするもんだから、ついドキドキしてしまった。
「翔くん今のあれみたいだった。前ドラマでやったやつ」
「あークビクビクビって言うやつ」
「そこ？お嬢様の目は節穴でございますか、でしょ」
「それそれ」
噛み合わない話も、ただ二人で笑ってるだけで思い出になる。
部長の笑顔が、ずっとずっと優しくて幸せ。
ハウステンボスに着くと、もういい時間。
ライトアップされた建物や、花壇。
本当にここは日本なの？って言うくらい、幻想的な空間。
「すごい……」
「驚くほど綺麗だな」
スッと握られた手に、温もりが灯る。
綺麗な景色を、二人で見ている。
その事実が、嬉しい。
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やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらいました。甘甘翔くん大好物です。大好き (2021年10月30日 16時) (
レス) @page49 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - emさん» ありがとうございます。私もこんな職場憧れます…！夢が詰まってます笑 また少しずつ戻ってこようと思います。またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ミントモモさん» ありがとうございます。少しずつですが戻ってくる予定です！またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます。少しづつですが戻ってこようと思います！また、他の作品も読んでいただけると嬉しいです(^^) (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 懐かしい面々が出てきて、楽しかった。ニノのスーツの値段！あの数字だけが、探せなかったあの時…笑。お、おう、と押され気味に返事するニノ。マキちゃんらしいプロポーズ。可愛い2人。短編ゆっくり待ってるね。 (2020年8月31日 20時) (レス) id: cd6d41f823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年9月7日 18時
