【部長と、ご挨拶〜彼の実家編〜】 ページ1
今度は私が緊張をする番だ。
……吐きそう。
「……」
「……そろそろ喋ってもらっていい？」
部長の車に乗って、数十分。
部長の車は乗りなれない。
車の車種とかはよく分からないけど、高そうな車。
高級な革張りのシートは汚したら怒られそう。
「だって口を開いたら吐きそうです」
「大丈夫だから。何度言ったら分かる」
「何度言われても無理なものは無理……」
はぁと溜息をつくと部長も溜息をついた。
……いや二度目だよ？
雅紀の家に挨拶に行ったことはあるよ？
でも何だろう、雅紀の家族ってみんな、ピースフル！仲良くやろうよ！って雰囲気だって前から聞いてたし、多少の緊張はしたけど吐きそうまではなかった。
実際ピースフルだったし。
でも、部長の家族って……
知らないけどすごく厳格そうなイメージ。
どうしよう、会いたいって言ってくれてるのは知ってるけど「うちの翔にあなたはちょっとね」なんて言われたら！
実際、部長と私って所謂格ってものが違う。
私は部長レベルの人と付き合えるほどの出来た人間じゃない。
それでもそんなの関係ないって思えるのは、部長が私を好きでいてくれてるのを実感出来ているから。
……でもご両親はちょっとワケが違う。
そんなことを思っていると部長の実家に着いた。
……何だこの家。
「あーいつ見てもでけー家」
「え？」
「いや言ったじゃん、俺この家住んだことないの」
そうだ、部長の部屋にあったあの大量の荷物は、実家が引っ越しするからって部長が押し付けられた物。
まぁ今は私の部屋にあるんだけど。
「弟さんは？」
「まだここに住んでる。今日も居るよ」
弟さんは私を気に入ってくれてる……って前部長が言ってた。
それを信じて行くしかない。
もしも！軽くあしらわれても、部長と弟さんは味方だって！
部長がベルを鳴らす。
「はぁーい」って柔らかな声。
「あ、ようこそ〜。こんにちは！会いたかったわ」
にこ！って笑った顔が部長にそっくりなお母様が出てきた。
……全然イメージが違った。
すごく優しそうな人。
「ほら翔ちゃん早く入っておもてなしして」
「しょ、翔ちゃん？」
「あー……うん、また後で説明するわ」
部長は気恥ずかしそうに家に入り、私をリビングまで案内してくれた。
「うわ、本物！」
……本物？
そう言ったのは多分弟さん。
顔が驚くほど似てる。
そして。
「いらっしゃい」
そう言った、恐らくお父様は……とてもダンディで柔らかな雰囲気の人だった。
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やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらいました。甘甘翔くん大好物です。大好き (2021年10月30日 16時) (
レス) @page49 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - emさん» ありがとうございます。私もこんな職場憧れます…！夢が詰まってます笑 また少しずつ戻ってこようと思います。またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ミントモモさん» ありがとうございます。少しずつですが戻ってくる予定です！またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます。少しづつですが戻ってこようと思います！また、他の作品も読んでいただけると嬉しいです(^^) (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 懐かしい面々が出てきて、楽しかった。ニノのスーツの値段！あの数字だけが、探せなかったあの時…笑。お、おう、と押され気味に返事するニノ。マキちゃんらしいプロポーズ。可愛い2人。短編ゆっくり待ってるね。 (2020年8月31日 20時) (レス) id: cd6d41f823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年9月7日 18時
