救済に来た転生者は目立ちたくない【鬼滅の刃】【完結】

72「無限列車編3」 ページ25

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杏「皆無事だ！






怪我人は大勢だが命に別状は無い！


君はもう無理せず…」








ドォン!!






炭「！？」






煉獄さんの言葉を遮るように二人のすぐ近くに何かが落ちてきたような大きな音がして、砂埃が立つ









砂埃が消えると










その中心に鬼がいることに気付く









その鬼の姿は


顔や腕などに紋様のようなものが描かれていて、筋肉質





二人の方を見て、笑みを浮かべていた










目には "上弦の参" と書かれていた








「(……来たな








上弦の参









猗窩座 )」









煉獄さんと猗窩座はすぐさま戦闘態勢に入る




けれど、自分は森の中から様子を伺うことにした







他の人から見たら
何故すぐに助けにいかない、見,殺しにするつもりか、などと思われるかもしれない









だけど、前にも言った通り





"救える人は救う" が自分の目標なのだ








煉獄さんをここで死,なせるつもりはさらさら無い









しかし



成長するためには


経験、体験が非常に重要






ここで自分が出てきて、煉獄さんを差し置いて猗窩座をいとも簡単に倒してしまったら


上弦はそんなに強くない、自分でも倒せる、と思うようになってしまうかもしれない(炭治郎に限ってそんなことは無いと思うが)






それだと、先程も言った(というより思った)が

炭治郎達の成長する機会を奪ってしまうかもしれない







それに、煉獄さん自身にも

上弦の鬼の強さを感じて欲しかった








今の煉獄さんが猗窩座と戦っても


やはり上弦の参である猗窩座の方が強い(決して貶しているわけでは無い)





生き延びたのはいいものの、猗窩座を倒したわけでは無い






そこから出てくる悔しさをバネに


もっと精進して欲しい








もちろん、今の煉獄さんが弱いわけでは無い





柱になるくらいだから、相当強いはずだ









けれど、位が上がりきろうとも





自分の強さを今よりももっと、上げることができると思っている







今回のことがきっかけで、今よりももっと能力を上げていって欲しい




















だから







煉獄さんが怪我をするまでは手出しするつもりは無い

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