62「合同任務開始」 ページ15
後ろを振り向くと
カナヲ「………」
カナヲちゃんが立っていた
なんとなく気配はしていたからそこまで驚かないが、なんでここにカナヲちゃんが…?と一瞬困惑した
けれど、すぐに合同任務のペアかと理解する
「えーと……合同任務の相手って君のこと、かな?」
念の為確認すると、コクリと頷いてくれた
「そっか、今日はよろしく」
…………………
自分達の間に沈黙が流れる
な、何か、話題を……
「……そ、そういえば
まだ自己紹介してなかった…よね?
自分の名前は紅城A
君の名前は?」
カナヲ「……栗花落カナヲ」
「栗花落カナヲちゃん、って言うんだね
カナヲちゃんって呼んでも大丈夫?」
カナヲ「……」コクリ
「ありがとう
これからよろしくね、カナヲちゃん」
再び頷いてくれたのを見て、任務のことについて話し合うことにした
.
.
「…………で、さっき聞き込みをしたんだけど
女の人以外にも男の人が消えることがたまにあって
その人達は皆、その女の人達と祝言を挙げる予定だった人達らしい
それで、その男の人達の中の一人が消える前の様子をたまたま見た人が居たんだけど
その人が言うには
夜に二階から空を見ていて、ふと下を見ると
消えてしまった女の人と祝言を挙げる予定だった男の人が
何か言いながら山の方へ向かって覚束無い足取りで走っていたんだ
翌朝になってもその男の人が帰って来なかったらしい
もしかしたら、この村の近くにある山に消えてしまった人達がいるのかもしれない
だから、夜になったら山に行こうと思うんだ」
幸いなことに、今この村には嫁入り前の人がいないらしい
それに、着いた時から山の方で薄ら鬼の気配がしていた
仮に村に降りてきても気配ですぐ分かるから、追いかければ間に合う
「今は夕暮れ時だから、あと半刻もすれば日が落ちる
それまでここで待機しようと思うんだけど…………
どうかな…?」
なんやかんや自分だけベラベラと喋って勝手に決めてってしまい、これでいいのか…?と不安になったので
カナヲちゃんにこの作戦で大丈夫か聞いてみた
カナヲちゃんは笑顔のまま静かにコクンと頷いてくれた
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しぐ - すご (8月20日 15時) (レス) @page42 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
U - 一気読みしました。 面白かったです!! (2023年1月17日 12時) (レス) @page42 id: e315cc16fd (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 優月さん» 読んでいただきありがとうございます!この作品を楽しんでいただけて嬉しいです!不定期ですが、更新頑張ります!! (2022年1月8日 0時) (レス) id: 7cc1ce2217 (このIDを非表示/違反報告)
優月(プロフ) - いつも拝見させていただいています!ほんとに面白くて更新楽しみです!これからも頑張ってください! (2022年1月7日 21時) (レス) id: 2ec0497ee9 (このIDを非表示/違反報告)
火星 - テストの点数いいといいですね。テストお疲れ様です。【返事が返って来ると嬉しいですね。】 (2021年12月20日 0時) (レス) @page23 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツ | 作成日時:2021年9月18日 21時