救済に来た転生者は目立ちたくない【鬼滅の刃】【完結】

55「診察3」 ページ8

「……えっ、と…………それはどういう意味ですか…？」






し「そのままの意味です








………失礼ながら、紅城君…







いえ、Aさんのことを男の方と思っていたので……」





申し訳なさそうにシュンとするしのぶさん









お可愛い………………じゃなくて









つまりアレだ









男の子だと思って君付けで呼んでいたけど






まさかの女の子で





ずっと君付けで呼んでごめん、今度から何と呼べばいい？、ってことだ、多分((








はぁ〜……可愛すぎ…………









というか、いつ気づいたんだろう？









炭治郎達には自分が女ということを言ったことないし






一人称も「自分」だから男か女か分かりづらいし






口調も中性的な感じでやってたつもりだけど……















……あっ






もしかして、触診の時かな？







背中の時、妙に手が動いてなかったし









しのぶさんが触ってたところ、ちょうどさらしのところだよな









さらし巻いてたから、そこだけ少し厚くなってたし…






それに気づいたんだろう















「…なんでもいいですよ」






し「！」








「あまり気にしていなかったですし








し…………胡蝶様が呼びやすい名前で呼んでください









あっ、でも、炭治郎達の前ではなるべく君付けで呼んでくださると助かります









多分あの三人は自分が女だということを知らないですし







今更、女だと言っても混乱させてしまいますし…」









……なるべく炭治郎達以外の時も君付けの方がいいけど









し「……そうですか









では、二人きりの時はAさん、とお呼びさせていただきますね」









「！………はい！」









し「あと、私のことは様付けで呼ばなくていいですよ






堅苦しくなくていいですからね」









「！！分かりました！





しのぶさん、と呼ばせていただきます！」









し「はい、どうぞ」ﾆｺｯ









しのぶさんとの距離が縮まった気がした

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