第三体育館組飼い始めました (ページ7)

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思考停止

なにも考えられない時間が数秒あった

また誰もいなくなったリビングでさっきのことが頭をよぎる

『(え、なに。キスされたの…)』

思い出して顔が急に赤くなっていく

『(強引なのは黒尾くんじゃなくて赤葦くんのほうじゃないですか…!?)』

顔が火照ったまま小走りで急いで部屋に入った

部屋のドアをバタンｯと閉めると布団の中がもぞもぞと動いた

『あ…(徹と英、来てるんだった…)』

「どうかしたの？A」

『なっ、何でもないよ！私もそろそろ寝るね』

目をこすりながら聞いてきた徹に

焦りながら答えてベットに入った

3人で寝ると本当に窮屈

いつも一人で寝るときはいいんだけど

しかも2人とも身長が高いから、身動きが取れなくなる

少しため息をついてもう一度まぶたを閉じた

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『んぅ…』

カーテンから木漏れ日がさしてきて目が少しさめる

寝返りを打とうとしたけれど両隣には巨人2人

『あきら、とおる、おきて…』

少し起き上がって2人の肩を揺するけど反応なし。

『ねぇ、おきて。おーい、あきら～とおる～
っわあ！』

耳元で言うと腕を引っ張られてまたベットの中に逆戻りした

掴まれた腕を見ると、徹にガッチリと固定されていた

英に助けを求めようと、英の方を向く

『英、助けて』

そう言うと、なぜか手を腰の方にまわしてきて、徹と同じように固定した

『ほんとに、なんなのもう…』