【小説】魔女達の魔導書記録 (ページ3)

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【Episode 2】Pierrot【メルデル】ページ3

キラキラと輝くシャンデリア

隅に埃すらない豪華な部屋

ここがホテルなんかであれば、相当な金額を取られるでしょうねぇ

そんな魔法で作られた空間には私含め、沢山の魔女、魔法使いがいる

今から始まるのは隊発表である

周りにいる、もしかすれば同じ隊になるかもしれない魔女達にいつも通り、飴を配っていく

「初めまして、私は道化師(クラウン)と申します！よろしくお願いしますね！友好の証として、飴をどうぞ」

いきなり話し掛けられて驚いたのでしょうか？

皆さんに少し睨まれた気がしましたね！

今ので警戒されましたかねぇ？

誰も飴を受け取ってくれませんねぇ…

まぁ、仕方ないですね！

同じ隊になるかもしれないとは言え、いきなり声を掛けられては！

…おや？

「飴が欲しいのですか？」

灰色ショートで顔の左側に火傷のある少女

飴をチラチラ見てますねぇ

「良ければどうぞ！」

そう言いながら少女に飴を差し出す

少女は警戒しながらも無言で飴を取り、何処かに走っていった

まぁ、何処かにと言っても、今この部屋からは出られませんがね☆

飴を受け取ってくれたことに気分を良くしながら、その後も配り続ける

「静粛に」

凛とした声が響く

自身の所属する隊が発表された

ふむ…

私は３番隊ですか

隊長と副隊長は別の人ですね

別に残念という訳ではありません

私は隊長等の役職は似合いませんからね！

さて、今から集合の様ですが、どなたか面白い方はいらっしゃいますかねぇ…

いれば仲良くしたいのですが♪

「楽しみですねぇ、カイン！私は３番隊でしたよ！貴方はどうでした？」

「俺は１番隊の隊長だな」

「なんと！カインが隊長ですか！ピッタリではありませんか！」

「耳元で大声出すな」

「おや、これは失敬！」

「…分かってないだろ」

カインとは幼馴染である

よく面倒事を起こすなと言われますが、これが性分ですからねぇ…

ま、何だかんだ言いながらも付き合ってくれるカインには、感謝してもしきれないくらいですがね☆

「じゃ、俺は先に行かせてもらうぞ」

「ええ！お互いの武運を祈って！」

さて、カインも行ってしまいましたし、私も移動しましょうか☆

私は道化師(ピエロ)

面白おかしく、皆さんを笑顔にして差し上げましょう！