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プーーーーーーーーーーッッッ
車の大きいクラクションで
私は再び眼を開けた。
やけに眩しい光にこの男も動きが止まった。
加速をやめないその車は私たちの真横で止まり勢いよく助手席のドアが開いた。
「早よ乗り！！！！！！」
動けない私を見兼ねて運転席から降りてくるその人
まだ光に慣れず薄い目で見上げたその人は
美しく、どこか儚く、まるで王子様のようだった。
私の方に寄り手を差し伸ばしてくれる。
その手に掴もうとしたとき
「なんだよてめぇ！！ぶっ殺すぞ！！」
と、私の腕を強く掴みながらあの男が言う
「は？」
なにを考えているのか分からないその冷たすぎる目で男を見下ろすその光景は
なにかの映画のワンシーンを見ているようだった。
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作者名：Ｓ | 作成日時：2018年9月3日 1時
