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39（廉side） ページ39
心臓が握り潰されているような
ドク、ドクと大きくなる心臓が苦しくて
グッと顔を歪ませた。
Aちゃんにとって俺は
結局その程度でしかないという現実に
自惚れすぎたなあ、と反省する。
あー、会いたい。
俺がいま、Aちゃんの友達になれているかどうかも分からんけど
それなら1番仲良い友達でおりたい。
それがいまの俺の、“ 限界 ” やから。
少し震えている指先を見ないふりして
Aちゃんのトーク画面を開いた。
2限終わったら303室来てー
と、なるべくいつも通りのメッセージを送った。
そのメッセージはいつまでたっても既読になることはなく
また心臓が痛く、苦しくなった。
結局2限が終わっても返事はなく
半ば諦めた気持ちで303室へ向かった。
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作者名：Ｓ | 作成日時：2018年9月3日 1時
