誰かさんの落し物（R.N） (ページ33)

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いつもと変わらず学校に行く。

１限が終わって部屋の外に出ると

なぜか今日の学校はいつもより人が多かった。

あまり見たことのない顔もあり不思議に思ってると

「あーそういえば今日二回生第一キャンパス来てるんだっけ？」

とあかりが私に言ってきた。

「あ、そうなの？」

二回生、、、ってことはつまり

“ また明日なー ”

昨日の永瀬さんのラインが頭に浮かんだ。

そういうこと？

会える、、かも。

あかりに気付かれないように

キョロキョロと辺りを見渡した。

でも永瀬さんらしい姿はなく

歩き出したあかりに続いて２限の教室へ向かった。

「え、ねえ永瀬廉くんじゃん」

後ろから女の子２人の声がして反射的にその女の子の方を見ると

１人の子が少し興奮した顔で指をさしていた。

そのさされた方向に顔を向けると

永瀬さんと、もう１人男の人が歩いていた。

一回生はなかなか見る機会がないので

周りの女の子たちは少しざわついている。

あかりもそっちをチラッと見ていたが

興味がないのかスタスタ歩いていた。