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声が漏れるほど泣き続けたが
その人はなにも言わずずっとそのまま腕と肩を貸してくれた。
しばらくして落ち着くと
ニコッと笑って私の頭をポンポンと２回撫でたあと、運転席に戻った。
私のせいでびしょびしょになったその人を見てまた申し訳なさがこみ上げて
「ほんとにすみません、、」
と、謝ると
「いいよ全然、怖かったな」
なんてまた優しい言葉をくれる。
「家このへん？」
「あ、、はい」
「送るわ、ナビに住所打ってくれへん？」
ボロボロの顔とボロボロの姿でナビに打ち込む
車内で交わした言葉数はとても少なかった。
その少ない中で知り得た情報は
この人は同じ大学の二回生ということ。
標準語の中に時々関西弁が混じっているから
関西出身なのかな？ということ
それから名前が
永瀬廉 ということ。
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作者名：Ｓ | 作成日時：2018年9月3日 1時
