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階段のほうから、楽しそうで騒がしい声が聞こえた。
私たち以外に誰の気配もない廊下なので、その声はとても響いた。




騒がしい声が、だんだんと近づいてくる。



…そんなこと、私には関係ない。



また、ポケットの中の携帯が鳴った。
今度は、電話らしい。








「…電話、出ないの?」




私たちの沈黙を破ったのは、先輩だった。
鳴りやみそうにもない電話の音。



「あ、ハイ…。」



私は慌てて、携帯を探そうとしゃがんだ。
先輩の気配が、遠のいた気がした。




振り向いてみたら、案の定…。
先輩は私に背を向けて、階段のほうへ向かっている。








…行ってしまう。

まだ、何も話してないのに。
まだ、何も、何にも…してないのに。







「…あ…っと、…先輩!」




携帯なんか、どうでもいい。
電話なんか、どうでもいい。


そんなの、履歴見てかけ直せばいい。




また、後悔する。
後悔して、後悔して。また、あの日々に戻る。




夢なんか見たって、明日会えたらなんて考えたって。
何にも変わるわけないのに。









気付いたら、私の手は、先輩の腕をつかんでいた。
見上げたら、顔が真っ赤で。私を見下ろす先輩の顔。


…振り払われない?






「…私も、いやじゃないです。
 逆です。距離近いの…、う、うれしい…です。」





あー、もう。
何言ってんだろ。何やってんだろ。



言葉が、行動が私の気持ちとは裏腹に暴走する。
あの時みたいに。気持ちが、膨れる。








ギューって握ってた先輩の腕。
その自分の力に気付いて、慌てて離す。








「…一緒に、洗いませんか…?」






自分の精いっぱいが、いやんなる。









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瑠璃(プロフ) - ハムさん» ありがとうございます!これからもぜひお付き合いください! (2017年3月21日 15時) (レス) id: 578acd86f7 (このIDを非表示/違反報告)
ハム - めっちゃキュンキュンします…/////// (2017年3月12日 16時) (レス) id: 5b86c41bd0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!更新がんばるので、これからもおつきあいお願いします!! (2017年3月11日 14時) (レス) id: 578acd86f7 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます!!…結末はハッキリ言うともう決まってるんですけど…楽しみに待っていてください!!更新がんばります!! (2017年3月11日 14時) (レス) id: 578acd86f7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - すごい面白いです!選手が先生なんて良いですね〜。これからも頑張ってください! (2017年3月11日 10時) (レス) id: 11e0fd23e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2017年1月11日 16時

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