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▽22. ページ22










家に帰ると、案の定暗い玄関。

少し帰るの遅かったかなって不安になる。



でも、まだそんな遅くないし。









「ただいま。」




リビングにいる家族に一声かけ、
私は二階の自分の部屋へと向かった。




「おかえり、今日はちょっと遅かったね。」



キッチンにいたお母さんが、わざわざ声をかけに来た。







「うん。遥輝と遊んでた。」

「あれ、あんた達まだ付き合ってたっけ。」

「別れてるけど、遊びに行っちゃダメ?」



「ごめんごめん。」






遥輝くんと一緒だったんなら安心だわ。
と、お母さんは満足げにキッチンに戻っていく。




リビングの明かりがもれて少し明るかった玄関も、
お母さんが扉を閉めて暗くなった。




……遥輝くんなら安心、ね。






昔もこんな時間になった時、そういわれてた。

いつぶりだろ、懐かしい。








階段をのぼりながら思うことがあった。

じゃあ、誰なら不安になるんだよと。




……お母さんが知らない人なら不安?

それこそ……。


あ。


また、先輩が出てきた。









「うぁ〜……、」





もういやだ、先輩先輩って。

疲れる。






頭から追い出すため、私は壁に頭を打ち付けた。

ゴンっと、鈍い音。

……遥輝のチョップよりは痛くないかも。




頭に遥輝が浮かんだことが少しうれしくなった。




・・・でも、数秒後にくるこの痛み。

じんわりと、おでこが痛い。





“大丈夫?”


背後から聞こえた、あたたかくて低い声。





この声先輩じゃんかぁ!








思い出して、またまた顔が熱い。

何回も何回も頭に浮かぶのは先輩。

特に、昨日も今日も。きっと明日も。

関わることなんかないのに。








「あぁ〜!!」







どっかいけっ!って頭を打つたび、もっと濃くなる。

先輩の存在。







「……姉ちゃんが、おかしくなった。」





下から私を見上げる弟。




「うっさいな。」




見られた。恥ず。




私は一気に階段を駆け上がった。








「かあさーん。姉ちゃん頭おかしくなった!」




弟め、うっさいな。









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瑠璃(プロフ) - ハムさん» ありがとうございます!これからもぜひお付き合いください! (2017年3月21日 15時) (レス) id: 578acd86f7 (このIDを非表示/違反報告)
ハム - めっちゃキュンキュンします…/////// (2017年3月12日 16時) (レス) id: 5b86c41bd0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!更新がんばるので、これからもおつきあいお願いします!! (2017年3月11日 14時) (レス) id: 578acd86f7 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます!!…結末はハッキリ言うともう決まってるんですけど…楽しみに待っていてください!!更新がんばります!! (2017年3月11日 14時) (レス) id: 578acd86f7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - すごい面白いです!選手が先生なんて良いですね〜。これからも頑張ってください! (2017年3月11日 10時) (レス) id: 11e0fd23e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2017年1月11日 16時

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