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第158話 ページ8









出会った頃のあなたは、ろくに話しかけてもくれなかった。


目もあまり合わせてくれなくて。


私ばかり喋っているのが嫌になり、ある日私は話しかけるのをやめた。




なつかしい、遠いい記憶。









.












卓也は私を見ていた。


私は、卓也から目を逸らした。





話しかける用があるなら話しかけて。


ないならないで、どっかいって。





あくまで、私から話しかけるという選択肢はなかった。


だって、私はもう伝えた。


全部、言うこと言った。





だから、もう………。








この沈黙が嫌だった。


彼は私を見つめるだけで、なにも言わない。




………嫌だ。




私はもう嫌になり、扉を開けた。


このまま中に入り、いつものように鍵を閉め、ご飯を食べよう。








「待って!」





彼は開きかけたドアを閉めた。


一気に距離が近くなったことで緊張した。




卓也は申し訳なさそうな顔をし、一歩、二歩と下がる。








「………あ、のさ………」




顔が真っ赤だった。


これから私はなにを言われるんだろう。






「うん。」




彼を直視できなくて、私は下を見た。


距離は近いままだ。


少し下がっても近いのはそんなにすぐは変わらない。






「沖縄でさ、A……す、きって言ってくれたじゃん?」





一気に恥ずかしくなった。


あの時は必死だったからわかんなかったけど、私相当すごいこと言ってた。






「俺さ、あれから色々考えたんだ。」






こわかった、けど。



彼の思いも聞きたいと思った自分もいる。







「俺、A幸せにする自信あるとかないとか。

前に言ったかもしれない。」




「………うん。」






だんだん、彼の声が大きくなってきた気がする。






「俺、ハッキリ言う。

Aを………、Aを幸せにする自信ない。」









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設定タグ:中島卓也 , 北海道日本ハムファイターズ , プロ野球   
作品ジャンル:恋愛
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風林火山(プロフ) - ありがとうございます! (2016年11月16日 22時) (レス) id: b1746ad74b (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 風林火山さん» 中島卓也の苗字をローマ字で打っていただければ見れると思います。 (2016年11月16日 21時) (レス) id: ce8968eb7e (このIDを非表示/違反報告)
風林火山(プロフ) - 新しい小説のパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか? (2016年11月16日 20時) (レス) id: b1746ad74b (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - しずかさん» いろんなとこにコメントありがとうございます。笑 ちょっと嫉妬する中島さんを書きたくなって。笑 夏菜子ちゃんの話は大人っぽくしてみました。笑 はい!たぶん、これからはファイターズ一筋です!笑 (2016年8月2日 17時) (レス) id: 16900560c8 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - オマケとか番外編とか最高です(=´∀`)大谷君のいじりが面白かったです笑夏菜子さんが好きな人のために一生懸命になってるところがすごく印象的でした!他にもたくさんファイターズの小説を書いてくださると嬉しいです! (2016年8月1日 23時) (レス) id: 5e9821f23f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2016年6月16日 17時

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