【完結】.・*はちみつミルク*.・~After that~ Final

This is the last. ページ18

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これはまだ、復縁してからすぐの話_________。




．








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『今日は一日中大雨でしょう。雷にもご注意ください。』







「………卓也、せっかくのデートの日なのに外いけないよ？」




テレビを見ながら卓也と電話。


電話と言っても部屋は隣だけどね。起きた時から大雨だから外でたくない。






『………せっかくオフなのにね。』





電話の向こうの彼も、残念そうな声を出す。


私だって、残念だと思ってる。


だって家でゆっくりなんて、何回もやってるし。






『今から来てって嫌？』


「………行く。行きたい。」





でも、会いたい。


だから部屋を出る。電話は、繋がったまま。





私が外に一歩出ると、卓也も外に出てきて。







『いらっしゃい。』



電話から聞こえる声と、本当の声が混ざって、変な感じ。




「………雷、鳴るのかな。」


『大丈夫じゃない？』








．




私、雷嫌いなんだ。苦手なんだ。



そうなの、大丈夫だよ。俺いるし。




．







卓也の家に入る。


テーブルにはコップがあった。







「入れといた。」


「ありがと。」






いつ、入れたんだろう。



とりあえず、コップが置いていたとこに座る。





そしたら、卓也は私をジッと見てた。






「ん？」




と、言うと。



恥ずかしそうに顔を赤らめ。






「………なんで、そんな離れて座るのかなって、」




………確かに、距離は離れてた。





「雷鳴るよ？俺の近くにいたほうが……いいんじゃない？」





なにそれ。おかしくて笑う。





「来てよ、俺の近く。」



「うん。」






きっと私たち、離れる寂しさ知ってから、ずっとくっつきたがる。







「雷、なんないじゃん。」


「………俺の近くにいるから。」


「…………。」



「なんで黙る。」


「………幸せ。」


「………俺も。」









顔を見合わせ、ふふと笑う。



見つめ合う形。









.






．









「好き。」


「俺も。」


「………俺も、って嫌。」


「…………好き。大好き。」









．







唇が、重なり合う。








離れて、恥ずかしくなる。









．








「幸せだね。」


「幸せになるって決めたから。」









＊

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