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第151話 ページ1









「じゃあ、気をつけてね。」


「………うん。」







今日、私は北海道に帰る。


だから今空港にいる。


見送りに来てくれたのは卓ちゃんだ。







「俺はー……帰るのはもう少し後だから。」


「いつかはわかんないの?」


「まぁね、結構会社も休めるし。」







私は大きなスーツケースを係りの人に預け、あとは搭乗するだけにしておいた。


だからこうしてゆっくり卓ちゃんと話す時間がある。



とは言っても、卓ちゃんと話すことなんてあんまないんだけど。








「………じゃあ、もう行くね。ありがと。」


「うん。じゃあ。」






卓ちゃんにお別れして、搭乗口に一直線。


飛行機はきらいだけど、仕方ない。


今日は北海道に直結なので、面倒な手間はない。




新千歳しかないのはまぁ、いつものことだけど、それが手間。














.






搭乗口を通り、飛行機に乗る。


昨日からずっと頭にあるのは卓也のこと。



あー、なんであんな風にしか話せないの?とかって思う。



あんなに言いたいことたくさんあった。

伝えたいこと、たくさんあった。




なのに結局はあまりなにも伝えられず、そのまま気持ちがいっぱいになって。



なんですぐ、そうなるの?


自分に問う。




嫌になる。




あんなに言いたいことあったのに。


あんま伝えられてない。







……でも、好きって言えた。



一方的、だけどたまにはそうさせて。



あの時も今も、卓也の気持ちは聞きたくない。


きっと私に嬉しい情報じゃない。




卓也、好きな人いるって言ってた。


好きな人が私だったらいいのに。








…………なんて、わがまま。


あんなに自分勝手なこと言った。









私の気持ちを卓也が嬉しいって思ってくれてたらいいのに。


そしたら、それだけでいいのに。








第152話→



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設定タグ:中島卓也 , 北海道日本ハムファイターズ , プロ野球   
作品ジャンル:恋愛
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風林火山(プロフ) - ありがとうございます! (2016年11月16日 22時) (レス) id: b1746ad74b (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 風林火山さん» 中島卓也の苗字をローマ字で打っていただければ見れると思います。 (2016年11月16日 21時) (レス) id: ce8968eb7e (このIDを非表示/違反報告)
風林火山(プロフ) - 新しい小説のパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか? (2016年11月16日 20時) (レス) id: b1746ad74b (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - しずかさん» いろんなとこにコメントありがとうございます。笑 ちょっと嫉妬する中島さんを書きたくなって。笑 夏菜子ちゃんの話は大人っぽくしてみました。笑 はい!たぶん、これからはファイターズ一筋です!笑 (2016年8月2日 17時) (レス) id: 16900560c8 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - オマケとか番外編とか最高です(=´∀`)大谷君のいじりが面白かったです笑夏菜子さんが好きな人のために一生懸命になってるところがすごく印象的でした!他にもたくさんファイターズの小説を書いてくださると嬉しいです! (2016年8月1日 23時) (レス) id: 5e9821f23f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2016年6月16日 17時

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