検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:95,430 hit

第36話 ページ36











目の前に立っている彼は、私の声に返事もせずに。


ただ、私の顔を見るだけ。






一回、名前を呼んでみたけど全然ダメ。


聞こえてるはずなのに。









「ね、卓也?」



もう一度、声をかけてみる。

もしかしたら、なにか大事なことを言いたがってるのかもしれない。




その大事なこと、私は言ってほしかった。









彼は、手をのばした。


・・・私のほうに?






彼が、体を動かした。


・・・私のほうに。









さっぱり、彼がなにをしたいのかとかわかんなくて。


ただ、頭の中は疑問でいっぱい。









「・・・卓也___?」




3度目。




「ね、卓也?」




4度目。









彼の手が、私の方に触れた時、やっとなにがしたいのかわかった。


分かった瞬間、恥ずかしくなった。




今まで勘違いしてたことに。

距離が近いことに。









物音は、なにもしなくて。


小さく、時計の針の音が聞こえるくらいの私の家。









すぐの場所に、卓也の顔があって。


私はもっと恥ずかしくなって。




顔が熱くなっていくことに気が付いて。









私は、静かに目を閉じた。




第37話→←第35話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
159人がお気に入り
設定タグ:中島卓也 , 北海道日本ハムファイターズ , プロ野球   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠璃(プロフ) - fumiさん» いつもありがとうございます!なんか、フミさんの感想いつもおもしろくて好きです。笑 …、ま、ま、まぁ。甘くできるようにが、頑張ります。笑 プリンちゃのお世話ご苦労様です。かわいがってくださいね。私は宿題に追いつめられてます。涙 (2016年4月1日 18時) (レス) id: f50f5dce67 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 瑠璃さん» 待ってました。はみ出し企画!笑 こういうの私大好きです(*^o^*)リクエストですかぁ...うーん。あんまり本編を読めてないんですが、キスとか...キスとか...あの、えっと...///もっと甘くして下さい(^_−)−☆ 甘くなったらご報告下さいね♪プリンちゃと遊んで待ってます (2016年3月30日 16時) (レス) id: a73de86883 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - かえでさん» 羽美さん!はい、かえでさん。笑 友達申請許可させていただきました。ありがとうございます。じゃ、かえでさん!最後までお付き合いください!リクエスト等ありましたらガンガンくださいね!笑 (2016年3月28日 11時) (レス) id: f50f5dce67 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - かえで(旧羽美)です。前の携帯が壊れちゃってログイン出来なくなりました(・_・;)これからは、こっちのアカウントで瑠璃さんの小説を読んだりしていきます笑友達申請させていただいたので是非お願いします。これからも更新頑張ってください! (2016年3月28日 11時) (レス) id: 01163ed76e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - fumiさん» いつもありがとうございます!100人…想像もしてなかったです。笑 春休みは野球のおかげで充実してます。朝まで起きてるとお肌によくないですよ。笑 よかったです、中島さんの良さに気付いてくれて。笑 …冗談ですよ? (2016年3月28日 10時) (レス) id: f50f5dce67 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠璃 | 作成日時:2016年3月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。