審神者ちゃんと山姥切 ページ9
審神者ちゃんはいつもそっけない山姥切の後ろを追いかけていた。
山姥切 ………。
A (パタパタ…)
山姥切 ………何故追いかけてくる…。
A 山姥切、いつも一人だから、何してるのかなって。
山姥切 特に何もしていない…。
A ついて行っていい？
山姥切 構わない……。
そんな感じでAは山姥切の後をついて行くことにした。
山姥切は何処へ向かっているのだろう、そう思ったAは声をかけようとするが、
その前に歌仙が山姥切に声をかけた。
歌仙 山姥切、ちょうど良かった。この資料を審神者部屋に運んでくれないか？
どうやら歌仙は、政府からの資料を確認していたようだ。
山姥切 嗚呼、分かった。
歌仙 いつも済まないね。また、何かあればお願いするよ。
山姥切 構わない…。
歌仙 山姥切はね、縁の下の力持ちなんだよ(コソッ)
歌仙は小声でAにそう言った。
歌仙 彼はみんなの役に立っているとは思っていないけどねw
そう言い、肩をすくめる歌仙。
山姥切がスタスタと行ってしまうので追いかけた。
その後も山姥切は、
「山姥切くん、このお茶を長谷部くんに持って行ってくれないかい？」
「兄弟、このジャージ破れちゃって…、直せないかな？」
「「ちょっと手伝って！！」」
山姥切「写しは人形じゃない！」
などと、色んな刀剣達と関わっていた。
山姥切 やっと終わった…。
A みんな、嬉しそうだった。
山姥切 そうか？
A うん。山姥切、優しいね(ニコッ)
山姥切 褒めても何も出ないぞ…。
山姥切はそう言いつつも、耳を赤くしていた。
Aは気づいていないが、それを見ていた堀川。
後々、堀川によって広められ、山姥切はからかわれることとなった。
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作者名：神楽雪 | 作成日時：2021年7月11日 21時
