幼女審神者に振り回される！ (ページ4)

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審神者ちゃんと加州ページ4

翌日、Aは加州に連れられて本丸を回っていた。

加州「ここが鍛刀部屋。ここで刀剣男士を呼び出すんだ。」

Aは、キョロキョロと目をキラキラさせながら、部屋を見回していた。

加州「ふっ…、クスクス…。」

A「どしたの？かしゅーさん」

加州「いや、主が可愛くて…。」

A「あっ！また、「主」って言った！」(プイッ)

加州「あ、ごめん。つい」

A「Aって呼んでよ！」(ムスッ)

加州「そう言われてもな〜(癖でついつい主って呼んじゃうんだよね…)」

加州達は、前々から先代(審神者ちゃんのおじいちゃん)を「主」と呼んでいたし、刀剣男士の身であるため、「主」と呼んでしまうのだ。

A「うーん…」
　
加州「どうしたの？A」

A「私がみんなを「さん」付けなければ、Aって呼んでくれる？」

加州はきょとんと目をパチクリさせた。昨日は頑なに呼び捨てを断っていたAがそれを辞めると言っているのだ。

〜回想〜

『いい加減呼び捨てにしてよ！主！』

審神者『俺が様付け辞めたら、主って呼ぶの辞めるか？(ニコッ)』

『本当⁉︎やったー！ーーーって呼ぶね！主！』

〜回想終了〜

A「………ん、…州さん、………加州さん！」

加州「え？あ、A」

A「どしたの？大丈夫？」

加州「ふっ…」

A「？」

加州「何でも無いよ。次は馬小屋に行こうか。」

A「えっ⁉︎ここお馬さんいるの⁉︎」

加州「いるよ。乗ってみる？」

A「乗る！」

加州「じゃあ、行こうか。"A"」

A「うんっ！加州！」

加州 (やっぱり、主の孫だなぁ。)

最初こそは警戒した加州だが、心が綺麗で純粋な彼女の隣は心地良かった。

かつての主に惹かれていったように。

加州 (次は清光って呼んで貰おうかな。)

後々、加州とAが手を繋いでいたという話が本丸に広がり、加州は自慢気に笑うのだった。