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順調に回復していった僕は程なくして無事に退院でき、高校へ再び通うことができた。
たかが3ヶ月、されど3ヶ月で勉強も一からし直して。
幼い頃から親友のテヒョンが一生懸命勉強を教えてくれたから、短い間で追いつくことができた。
持つべきものは友だって、そういや誰か言ってたな。
あれ本当だったんだ。
毎日の勉強に部活にで明け暮れて、すっかり冬が近づいたある日のこと。
時間にも気持ちにも余裕ができたときに、あることを思い出した。
「Aちゃん、どうしてるかな」
まだ入院しているのだろうか。
いや、もうあれから半年くらい経つし退院しちゃったかな。
僕は休みを利用して、あの病院へ足を運んだ。
「あれ、ジミンくんじゃない？」
「…本当だ！元気にしてた？」
僕を担当してくれた看護師さんたちに偶然会い、近況報告を済ませたところで僕は尋ねたんだ。
だけど、なぜだか彼女たちの表情が少し暗くなって。
微妙に気まずい空気が流れてしまった。
「…同じ部屋だったんだよね、
ジミンくんとAちゃんって」
JM「そうなんだけど、
なんか聞いちゃまずかったかな…、」
何か言いたそうな、でもどこ渋るような顔を見合わせてるのがもどかしい。
何かあったの、と詰め寄って聞いた。
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「亡くなったんだ、」
「ジミンくんが退院して、
ちょうど一週間後のことだったの」
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．
『先生、私、
ジミンくんのこと騙しちゃった。
もうこの体良くならないのに、
退院したら一緒に遊ぼうって約束しちゃった。
だってさ、ジミンくんといたら私どうしようもなく楽しくて。
もっと、生きたいって、
まだまだ人生これからだ、って望みたくなるよ…
一緒に見たい映画も見つけたんだ。
一番有名な遊園地に行ってジェットコースターに乗って、
SNSで人気のカフェで写真撮るんだ。
ジミンくんが、もし、もしもだよ？
もしも、私のこと少しでも気になってくれていたら、
私、それだけでもうすごく嬉しい。
つまんない入院生活を変えてくれたのは、
紛れもない彼だから。
ここまで頑張ってこれたのは、ジミンくんのおかげ。
ジミンくんの中で、少しでも私の存在が、
残ってくれてたら、
もう、それだけで。
ジミンくん、どう思うかな。
約束破りだって、
お前は嘘つきだ、って
怒っちゃうかな』
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波奈(はな)(プロフ) - KBさん» KB様、コメントしていただきありがとうございます。私には勿体無いほど嬉しいお言葉でとても恐縮です。また好きだと言っていただけるような作品づくりを心がけていきたいと思います。ありがとうございます。 (2021年12月23日 20時) (
レス) id: fc68876c96 (このIDを非表示/違反報告)
KB - 嘘って悲しさだったり、切なさだったり、優しさだったり…みんなが幸せになれるわけではないんだなぁと思いました。素敵なお話ありがとうございます！波奈さんのお話とラスト、サイドストーリーが本当に大好きです！ (2021年12月22日 21時) (レス) @page18 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - 夜分にすいません。お互いの状況、感情がわかるサイドストーリーいいです。切ないけれどスッとお話が頭に入ってきます。波奈様の書く物語が大好きです。いつもありがとうございます。 (2021年5月11日 3時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
波奈(はな)(プロフ) - 秋良さん» 秋良様、コメントありがとうございます。話数が少ないために話の内容などはちゃめちゃな部分もありましたが（汗）また喜んでいただけるように、更新頑張ってまいります。 (2021年5月1日 20時) (レス) id: fc68876c96 (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - 私のコメント支離滅裂でした。ジミンの話に泣いてしまいましたが、1番好きな話はユンギの話です。 (2021年4月26日 1時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：波奈 | 作成日時：2021年4月18日 14時
