ヒョンとダンス ページ11
JHside
既存曲のダンスを合わせている時、即ちイヨンが適当に踊っている時は実はダンスがめちゃくちゃ上手いんじゃないか。そう思った
…でもDangerの振りを練習している内に、その考えは少しずつ薄れていく気がした。
めちゃくちゃ覚えが遅い。
ヒョンが何度言っても改善しない癖もそうだし、やっと治った！と思ったら他のところがダメになってしまう。
普段はある程度掴めてきたらどんどん進んでしまって、
自分でも追いつくのが大変な講師の指導も、今ではイヨンの覚えが悪過ぎて繰り返しやることによって、
ダンス下手ラインも繰り返した部分を上手に踊れてしまうほどになった。
…それでも問題のイヨンはあまり上手くならなくて。
たしかにあの時タイミングは完璧だったけど、今こんな状態の人間が果たしてダンスが上手いなのだろうか。
そう思ったところでヒョンに1人で踊るように支持された。
音楽がかかり始めるとたくさんの目線が注がれるのが分かった。
その中でもかなり強い視線がイヨンだった。
目を存分に開いて、瞬きもせず動きを凝視している。
ゾワリ。
…今のゾワリは気持ち悪さのゾワリじゃない。
滾った。こんなにも自分の『パフォーマンス』をじっくりと見られるのはいつぶりだろうか。
気持ちが良かった。
それと同時に、ああ、この子は本気なんだな、と思った。
段々とイヨンの目線が上がってきて、目が合う。
なんだか嫌な気持ちがしなくて、思わずふ、と小さく微笑んだ。
すると少し驚いたような顔をして慌てて身体に目をそらした。
可愛い。
__え、ちょっと待って、
自分今なんて思った…？
メンバーじゃん…。しかも……。
…ダメだ、そんな。
…そんなことよりダンスに集中しよう。
そう思って自分の中に浮かんだ邪念を一切の消し去ることにした。
それからペースが進み、全員で何度も何度も踊った。
イヨンのダンスは、慢心かもしれないけど自分が踊ってからはどんどん上手くなっていっている。
講師のヒョンが帰り、全員で自主練を繰り返す頃になるともう完璧になっていた。
それどころか、メンバー全体の中でも良い意味で浮いていた。
…どこか色気を感じさせる動きは、
なんだかジミンを彷彿とさせた。
…やっぱり、さっきは疑ったけど見込み通り…上手すぎる…。
…あ、そうだ、あのこと言わなきゃ。
練習が終わる頃、部屋の隅に移動しようとするイヨンに、話しかけた。
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ななば(プロフ) - 小説の内容、書き方全てが私好みです。作者様，お忙しいと思いますが続きのほど，楽しみにしています。 (2021年2月16日 10時) (
レス) id: 123ad73358 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごく面白いので、続きを作ってくださるとうれしいです!!!!お願いします！！！！！！ (2021年1月6日 17時) (レス) id: 7398bce3e2 (このIDを非表示/違反報告)
コトハ - 続きが気になる…！！ (2020年12月26日 14時) (レス) id: 03fa87109a (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - この話めっちゃ面白いです！続きが気になります。更新まってます (2020年5月22日 8時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
かむたん - 続きが気になります…… (2020年1月10日 15時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れく猿 | 作成日時：2018年5月10日 23時
