39 ページ39
𓍯𓇠 𓂃𓈒𓏸 𓈒 𓏸 𓐍 𓂅 𓈒𓏸 𓍯 𓈒 𓏸 𓐍 𓇢𓆸 𓂊𓂃𓂂
fw side
あ〜！もうすぐ終わりや〜……
深夜帯、店長さんが早く終わってあげるとの事なのでもうすぐ終わる…と思ってた
「湊く〜ん〜…どうしたらさ、君のお気に入りの子になれるかなぁ」
「あはは笑、大丈夫だよ〜お気に入りだよ〜！」
「嘘ついてるよ、その顔、ほんと返事は1丁前だからね…」
「あはは…」
何回目やねん、この不毛なやり取り！！！
もうすぐ来るんだけど！！本物の姫が！！！
あれこれ数十分、このやり取りを何千回も繰り返してく気がする
そろそろ帰ってくんねぇかな
それに気づいた、他のホストが
「良かったら俺と話しませんか〜？」
と言ってくれたが
「いや！湊じゃなきゃヤダ！！」と腕を組んできやがった
こんにゃろ……ベタベタ触んなや……
とガチでピキリそうだけど、我慢
「ごめんね、今日早く上がらないといけないからさ？また今度、お話しよーね？」
「……そこまで言うなら、帰る、また来るね」
「うんうん、ごめんね？、出口までエスコートするよ」
よっしゃ！！帰ってくれる！！！
内心ウハウハで早く出てもらうように、腰に手をやり出口に促した
「！？」
頬に柔らかい何かが当たった
おいおい、人前だぞって言うのもあるし、これを俺にやるのもおかしいやろ
「実はねぇ…もう来れないからさ〜、チュウしちゃったごめんねぇ〜笑」
「あはは……きっと会えるよ！じゃあね！」
やっと返った厄介な客は、俺にキスして帰って行った
まじでおかしいやろ…せめて頬のファーストキスはAちゃんに……
「……不破さん、あの見ている女の子は…」
とさっきのホストが聞いてきたので前を見ると
「……え」
コトン…と何かが落ちる音と
Aちゃんが今まで見た事がない悲しそうな表情で俺を見ていた
Aちゃんはそのまま、走り出してしまった
「……Aちゃん！」
俺は、とんでもない所を見せてしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：淡坂 | 作成日時：2022年6月27日 19時
