ゲーマー少女は転生トリップをしてしまったようで。２

ＦＬＡＧ　５１ ページ6

人は人の助けがあってこそ生きていけるものだと僕は思う。





「はい、江戸川さん。ここが予告状の送られた美術館ですよ。」

『ありがと警察さん。案内してもらって良かったです。僕も兄も道に
　迷いやすいから助かりました。』

乱「なんか古そうな美術館ー。ホントにこんなところに来るの−？」

『乱兄もお礼云いなよ。僕がグーグル○ップで調べたけどどっちの方向に
　歩けば良いのかわからんところにたまたま通りがかった警察官さんに
　案内してもらったんだから。』

「いえいえ、いいですよお礼なんて。街の人を助けるのが私達の役目
　ですから・・・それに、あの名探偵にお会い出来たなんて光栄ですから！」

乱「ふ〜ん・・・君、よくわかってるじゃないか。じゃあまたね。」

乱兄は美術館の方に歩いて行った。

『ん？そーいえば警察さんはここの警備担当ですか？』

「いえ、違いますよ？では、私はこれで」

警察さんは帰って行った。
何故だろう。あの警察さん・・・懐かしい感じがする・・・。

どこかで会ったっけ？・・・ま、どーでもいいけど。

乱「Aー、おいてくよー？」

『あ、待ってよ乱兄！』

僕は走って乱兄の後を追う。



江戸川妹の好敵手



〜美術館の中〜

古そうな外見、中は新しかった。

『依頼されてきた武装探偵社の江戸川Aと江戸川乱歩です。
　・・・遅れて済みません。』

「ああ、探偵社の奴等か。確かに指定の時間より少し遅かったが
　１０分ぐらいなら大丈夫だろう。」

警部さんはいい人みたいだ。

乱「ねーA、これ見てみなよ。」

乱兄は持っている紙を僕に渡した。

その紙には

　[きょうのごごくじになんかでっかいほうせきをいただきます。
　 怪盗 大泉 春と]

これはたぶん予告状・・・。

全部平仮名だ。

もしかしてだけど、怪盗って・・・小学生？

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