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六番目 ページ6

噂の場所に行く途中、源くんに出会い事情を説明したら一緒に行くことになった。


そして、私たちは桜の木の近くに来ている。


そこにはやっぱりAくんが居て。


「……………んー…………ふぁあ……」


「Aくん」


「ひょうあうわあ!?!?……って、やしろさんと…源会長の弟くん、だったかな?………似てるね」


少し大げさなくらい驚いて振り向くAくん。

隣の花子くんが「悲鳴やべー」と言っているのもうなずける。

「は、はじめまして源光です」


「………うん、よろしくね。で、二人はどうしてここに?」


「精霊さんの噂を調べに、……って、ええ!?ちょっ、Aくん!?」


「なっ……!?」


精霊さん、の言葉を聞いた途端に木に立て掛けてあった大きなスコップを持ち、花子くんの方向に向けた。


………いや、違う。

花子くんを見ると桜の枝に手をかけていた。

その手に力を入れるとすぐにポキリと折れてしまう。

そんな、細い枝に。


「やっぱり、君俺のこと見えるよね」


「あ?そりゃ当たり前だろ頭ん中どうなってんだよ、女子トイレにでる変態幽霊が」


「ぐぅ!……へ、変態幽霊…」


花子くんに向ける表情も視線も言葉もいつも見ていたおろおろとしたような物ではなく、氷のように冷たい。


「な、なんで見えてるの?だってAくんはもっけちゃんの被害にも何度かあってるし、全然見える素振りだって……」


「……それ全部演技って言ったら?ちびっこ共には飴で言うこと聞かせてたって言ったら?やしろさん、もうちょっと考えようぜ」


「うっ……」


あ、あのAくんだって考えられないくらいストレートに暴言吐くわね……。


「あと弟くん、それこっちに向けんな。俺がこんなに怒ってんのはちゃんと真っ当な理由があんだろうが馬鹿」


「………もしかして、花子が枝折ろうとしたからか?」


「そ、正解。よーしよしよし!」


さっきまでの怖い顔が嘘みたいにぱぁっ!と花開くような笑顔で源くんの頭を乱暴に撫でている。

あれ、そんなに怖くない…?


「分かったら七番様、それから手を離してください。俺はまだヤコ姐とか木霊よりも意識保ててるんで。……それに人間傷つけようなんて、思ってませんし」


「………へぇ。じゃ、話し合いでもしようか!」


「…それじゃ、俺んとこの境界にでも入ります?お茶くらい出しますよ」


__

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ロト - さくらさん» コメントありがとうございます!面白くなるよう頑張ります! (2020年3月15日 20時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ロト - 清香さん» コメントと優しいご指摘ありがとうございます! (2020年3月15日 20時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ロト - 空さん» コメントありがとうございます!がんばります! (2020年3月15日 20時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年3月15日 17時) (レス) id: 0dceb865d4 (このIDを非表示/違反報告)
清香 - クラスがグラスになっていますよ。 (2020年3月15日 13時) (レス) id: cd0a855dc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロト | 作成日時:2020年3月8日 23時

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