二番目 ページ2
「知ってる?【桜の樹の精霊さん】」
「友達に聞いたことある!たしか閉じ込められて、あの桜の栄養にされちゃうんだよね」
「そうそう。怖いよね〜」
「俺、この前精霊さんっぽい透けてる女見ちまったんだよな〜」
「は?こっわ!お前連れてかれるんじゃねぇの?」
「まじ?やば〜」
最近、学校で流行っている噂がある。
【桜の樹の精霊さん】
葵曰く七不思議じゃないらしいし、花子くんに聞いても「知らない。何それ?」と逆に聞き返された噂。
「う〜ん……」
「なぁにヤシロ。またあの噂?」
「うん。やっぱり気になっちゃって………」
他のクラスや他学年の先輩後輩、先生まで噂する精霊さん。
もし、もっけちゃんみたいに悪いことをしたら……花子くんに消されちゃうのよね。
「………ヤシーロ♪俺が知らないんだから、大丈夫だって!…それに」
ブラシを持つ私の手をそっと両手で包み込む花子くん。
そして、まっすぐ目を見つめて
「最近、ちょっと仕事が雑じゃない?ねぇ……エラ呼吸する?」
「わあ!私すごく丁寧に掃除したくなっちゃった!!さあ、頑張るぞー!!」
「先輩!遅くなってすみません!!日直の仕事が…って花子ーーーッッ!!!!」
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「はぁ……疲れちゃった…」
夕日が沈みかけ、赤く染まる校舎もそろそろ暗くなる頃。
やっと花子くんの許可が出て帰路につく事ができている。
疲れたからさっさと帰ろう…。
ふっと思い立ち、西に歩みを進める。
もし精霊さんが居ないのなら、それでいい。
でも……
「前みたいに葵やみんなが連れてかれちゃったら、怖いもん」
しばらく、と言っても時間にして一分もかからずにあの桜の姿が見えた。
そこには
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ロト - さくらさん» コメントありがとうございます!面白くなるよう頑張ります! (2020年3月15日 20時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ロト - 清香さん» コメントと優しいご指摘ありがとうございます! (2020年3月15日 20時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ロト - 空さん» コメントありがとうございます!がんばります! (2020年3月15日 20時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年3月15日 17時) (レス) id: 0dceb865d4 (このIDを非表示/違反報告)
清香 - クラスがグラスになっていますよ。 (2020年3月15日 13時) (レス) id: cd0a855dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロト | 作成日時:2020年3月8日 23時