【歌い手】人生とはゲームである(5週目) (ページ43)

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レベル130 ページ43

｢これいつ終わるんですか｣

『僕の方終わったから預かるよ』

｢ありがとうございます
後半からお願いしていいですか｣

『うん、わかった』

と後半から読んでいくA
陽夏は目が疲れたと言って目薬をさす

｢っていうかレモンさんどこ行ったんですか？｣

『玲奈は久しぶりの休みで疲れてるユリ先輩の所に遊びに行った』

｢へぇー
ほんと仲良いですね
グレープさんは坂田さんと遊ばなくていいんですか？｣

とニヤけて言う陽夏
その顔を見て少しイラッときたA

『え、行っていいの？』

そう真顔で言うとすぐに陽夏が頭をさげる

｢ダメです、すいません｣

『はいはい
これってとりあえず起承転結だったり口調、キャラ同士の関係、矛盾がないとか基礎的な事を見るんだよね』

｢はい、流石にこれとイラストばっかりは興味だけじゃどうにもならないんで
プログラミングは少し手がかるかもしれませんがまだ下手でもセンスのある方は残したい
私はそう思うので｣

『それには僕も賛成だよ』

と言ってから貰った紙に目を移すA

『陽夏は美桜の居場所知らない？』

｢え、あの、えーっと
し、知らないです｣

『陽夏って嘘下手だね
言っちゃいけない理由でもあるの？』

｢一人旅にならないって言うのと1回会ってしまうと帰りたくなるからって言ってましたよ｣

『……そう』

と言い帰ってくればいいのにとボソッ呟くA
場所を深く聞かれないでよかったと安心する陽夏

『僕は聞かないけど
玲奈は絶対聞くからちゃんと知らないって言うんだよ』

と寂しそうに笑って言うAにはいと答える陽夏
そして読むのに集中し始めるA
それを見て集中しようと頑張るが寂しそうな美桜とAの顔が重なりなかなか集中できない

｢ちょっと私コンビニ行ってきます
なにか欲しいものありますか？｣

と印をつけてから立ち上がりそう言う陽夏
それにビックリしてAも顔を上げる

『んーカップ麺のストックがなくなってきたから買っておいてくれる？お金は後で渡すから』

｢はい、分かりました
いつものですね｣

『うん、ありがとう』

と言ってからまた目を戻し続きを読んでいるA
陽夏は集中力すごいなと思いつつスマホと財布を取り外にでる

｢(とりあえずチェリーさんに寂しがってますよって送っとこ)｣

美桜に送ってからコンビニへと歩き出した