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｢え、あの二人やっと呼び捨てで呼んだの!?
うわーその光景見たかったな｣
とこの3ヶ月間の話をしている2人
目の前にあるお皿はもう食べ終わって空になっている
｢私からしたらもう嫌ですよ｣
｢それもそうか
でも桜ちゃんもいつか桜って呼ばれる日が来るよ｣
｢そうだといいんですけどね｣
といじけてしまっている桜
美桜は大丈夫大丈夫と笑っている
｢だって私昔Aにこれでもかってくらい警戒されてたからね
Aは心を完全に開くまで時間がかかる子なんだよ
まぁ私から見たらの話だけどね｣
｢そりゃそうですよ
あんな事があって気楽に生きてけてたらそれこそメンタル化け物ですよ｣
｢言うねー
あ、そう言えば飛行機の時間何時だっけ？｣
｢それなら大丈夫ですよ
まだ時間あるので｣
｢ダメダメこういうのは早めに行ってる方がいいんだって
空港でも話できるでしょ？｣
｢それもそうですね｣
美桜は伝票を取りレジに向かいその間に桜は美桜の荷物と自分の荷物を持ってゆっくりレジに歩いていく
｢あ、荷物ありがとう｣
と桜から荷物を受け取り車に乗り込む
エンジンをかけ音楽を鳴らしシートベルトをつける
｢いやーそれにしても桜ちゃんに会うとは思わなかったよ｣
｢私もですよ
それで美桜さんは3ヶ月間何してたんですか？｣
｢え、私？
今日こうやって来るために覚悟を決めてたんだ
晴香が行きたいって言ってた所全部回ってきた｣
｢お姉ちゃんが？｣
｢うん、晴香は歴史的な建造物も好きだし海や山とか自然も好きだったから見てみたい所がいっぱいだって言ってたのを思い出してね｣
｢ほんと美桜さんはお姉ちゃんの事好きなんですね｣
｢うん、純粋無垢で儚げであんな汚れた場所に居たら嫌でも好きになるよ｣
なんて笑いながら言う美桜
そうですねと自分のつけているネックレスをぎゅっとする桜
｢そのネックレスね
私が初めて晴香にあげたものなんだ｣
｢そうだったんですか
だからお姉ちゃんあんなに大事にしてたんだ｣
という言葉に美桜はニヤニヤしてしまっている
それを見た桜は自分のつけているネックレスを外す
｢これ多分美桜さんが持ってる方がお姉ちゃん喜びます｣
｢え？でも桜ちゃんいつもつけてたのにいいの？｣
｢いいですよ
それに私ネックレス新しく買って持ってますし｣
｢それならいいけど
今は運転してるから止まったらね｣
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作者名：唯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年11月2日 15時
