【歌い手】人生とはゲームである(5週目) (ページ27)

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｢今何時だ？
っていうか腰痛いな｣

と目を覚ました美桜が近くにあるデジタル時計を自分の腰を触りながら見る
その時計は4時前を示しており美桜はいつもならまた目をつぶろうとするが今日は隣のうらたをじっと見る

｢(顔面偏差値高すぎだろ)｣

と髪を上げほっぺに手を添えまじまじと見つめる美桜
その視線に気づいたのかうらたは重いまぶたをゆっくりと開ける

｢あ、ごめん起こしちゃった？｣

と言うが返事はなくぼーっと美桜を見ているうらた
謎の睨めっこが始まり数秒後またうらたは夢の中へ帰っていく

｢(寝ちゃった
たしかにまだ4時前だしね
お風呂入ろ)｣

とベットから降りて服を着て着替えの服とバスタオルを持ち部屋から出てお風呂に行く美桜
ドアの閉まる音でうらたが目を覚ます

｢あれ？美桜どこだ？｣

とお風呂に行った彼女をキョロキョロして探すうらた
ベッドから出て服を着てスマホを取って時間を見る

｢まだ4時か
ならまだ行かないよな｣

と呟いて少し慌てた様子で部屋から出る
シャワーの音が微かに聞こえてきて安心してソファに座りテレビを付けできるだけ音を小さくする
しばらく見ているとお風呂から出てきた美桜

｢あれ？起こしちゃった？｣

｢ドアの音で起きた
もう行ったかと思って少し焦ったんだがどうしてくれんの？｣

｢え、そんな事言われても
てかお前私の事好きすぎだろ｣

とからかうつもりで言った言葉
それに顔を赤くさせ悪かったなと一言言ううらた

｢ほんと渉ってたまに可愛いよね｣

と隣に座りそう言う美桜
それにむすっとさせ美桜の方を見る

｢へぇこの時間ってこれやってるんだ｣

と当の本人は視線には気づかずテレビに夢中になっている

｢ほんとに行くのか？｣

｢え、行くよ？
何を今更｣

｢2人が寂しがるぞ｣

｢大丈夫大丈夫
寂しがるだろうけど毎日通話するし
それに2人にはこんなに友達がいる
だから渉もあの二人をよろしくね｣

｢(昨日も思ったけど
俺も寂しいんだよな)｣

そうかよと言いまたテレビの方を向くうらた

｢でも私が寂しいな
2人いないし渉もいないし｣

とソファの上で体育座りをしてそう言う美桜
そんな彼女の頭に手を伸ばし自分の方に傾けさせるうらた

｢浮気すんなよ｣

と一言そう言う
それに驚いた顔をする美桜だが笑ってそっちこそという

｢俺はしねぇよ
だって昨日のお前見れるのは俺だけって思うとする気にもならないな｣

と言ううらたに美桜は顔を真っ赤に染めた