レベル114 ページ23
｢チェリーさん荷物まとめてますね｣
とチェリーを部屋に運ぶために入る
その部屋の中には服をベットの上に乱雑に並べられている
その服を由梨が畳み鞄の近くに置いておく
｢わたる？｣
とベットに座らせるとその衝動で目を覚ます美桜
目を擦りうらたと由梨を見る
｢起こして悪いな
もう寝るか？｣
｢まだ起きる
わたるも起きるでしょ？｣
｢お前が起きるならな｣
と頭を撫でてそう言ううらた
由梨は慣れてるななんて思う
｢じゃぁ起きる｣
｢ほんとお前眠い時可愛いよな｣
｢普段の私は可愛くないよね
だっていつも渉の事悪く言ってるし｣
と下を向いて言う美桜に部屋から静かに出ていく由梨
うらたはなんか悪いなと思いながらも美桜と同じ目線になりじっと目を見る
｢従兄弟じゃ越えられなかった線を超えて恋人になったのに
私が素直じゃないから……｣
と目に涙を貯めてそう言っている美桜
そんな彼女を抱きしめ頭をポンポンとしながら話を聞く
｢ほんとに私でいいの？｣
｢お前じゃなきゃ無理だ
初恋なめんなよ｣
と目を見てそう言ううらた
美桜はそっかと嬉しそうにふにゃりと笑う
｢(こいつ！)｣
と顔を赤くさせるうらた
暗くて美桜にはその顔は見えていない
うらたは美桜の隣に座る
｢美桜、明日ほんとに行くのか？｣
｢いくよ？だって前から日本一周してみたかったしね｣
｢お前が日本1周してみたいのは知ってる
だけど玲奈ちゃんとAちゃんが寂しがるぞ｣
｢大丈夫
あの2人なら乗り越えられるからね｣
｢……そうか
(俺が寂しいんだけどな)｣
｢渉も大丈夫
だって私の自慢の彼氏だからね｣
と言う美桜
そのストレートな言葉に何も言えないうらた
｢でも私が寂しい
あの2人と当たり前の日常を過ごせないのも
渉に会えないのも
だけどそれ以上に楽しみ｣
｢ほんとお前は人の心を乱すのが得意だな｣
と言い美桜の頬に手を触れる
美桜は？という顔をしてうらたをじっと見る
｢今から俺が何しても許してくれ｣
と言ってからキスをする
美桜を押し倒す
｢この部屋防音だろ？
可愛く鳴いてくれよ｣
｢ひゃい｣
と顔を真っ赤にして目が覚めてしまった美桜
うらたは頬を触りながらキスをおとした
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作者名：唯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年11月2日 15時
