8話 ページ9
『まふ！』
そう前を歩くまふまふに声を掛けるA
その声は少し震えている
「どうしたの？A」
『まふはヒーローになりたかったの？』
そう頭の中で沢山あった言葉から絞り出して言うA
「なりたかったよ
でもなれないって思ってたから今僕嬉しいんだ
だって今までAとか彼方さんとかうらたん志麻くん、さかたんにセンラさんみんなに守られてきたから
だからそんな背中を見てるとヒーローってカッコイイんだろうなって
そんなみんなと同じ舞台にたちたかったから」
『でも.......』
でもに続く言葉が思いつかなかったのか言えなかったのかAは黙ってしまう
まふはそんなAの近くに行って話を続ける
「だから僕は守られるだけだったから恩返しがしたい
それに誰だって笑顔が1番似合うでしょ
なによりもAと同じ立場になれたらきっともっと近くなれるから」
『近く？
(むしろ遠くに行ってしまったように感じてる
でもそれは思っちゃいけなくて喜ばないといけないのに
素直に喜べない)』
「うん！
今まではA達は雲の上の存在だったから
これで僕もみんなと同じになれるって思って」
『(そんなこと言われたら何も言えないじゃん)』
「それに僕だってみんなをAを守りたいから
守られるだけはもう嫌だから」
そんな話を海浜公園前でしていると前からはオールマイトと特訓をしている緑谷の2人がやってくる
「あれ？高梨少女ではないか」
『オールマイトに出久くん
特訓中ですか？
(お母さんこのこと知ってたのかな？)』
「お、オールマイト!?
それにA知り合いなの？」
『お母さんが仲いいんだよ』
「あぁなるほどね」
「え、Aちゃんのお母さんってヒーローなの？
もしかして相殺ヒーローバレット？
だってAちゃんと個性似てるもんね
相殺ヒーローバレットと言えば」
「やめなさい」
『よくわかったね
僕は相殺ヒーローバレットの娘なんだ』
「Aこの人って？」
『あ、そっかまふは知らないよね
この子は緑谷出久くん
それでこっちは相川真冬僕の従兄弟だよ』
そうお互いのことを紹介し2人はお辞儀をする
まふまふはAの服を緑谷には分からないよう掴む
それを感じたAはさっきまでの考えは一気になくなった
『(やっぱりまふはまふだ
個性があってもなくても僕が守らなきゃ)』
「(つい癖でやっちゃった
これじゃダメだ！しっかりしないと！)」
そう改めて心を決めた2人だった
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唯(プロフ) - over the rainさん» そう言っていただけてうれしいです！！！！頑張ります！！！！！ (2019年11月9日 11時) (
レス) id: 32c8f1862c (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - ヒロアカと歌い手のコラボ！うれしいです！応援してます！ (2019年11月8日 18時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年7月29日 18時
