怪我を負った女子マネージャー【ハイキュー】 (ページ10)

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8話ページ10

『清水先輩、今日は仮マネージャーとしてよろしくお願いします』

｢うん、よろしくね｣

と笑いかけられAは顔が天才だと心の中でそう思う

｢Aちゃん、日向お願い出来る？｣

『あ、はい』

｢多分トイレ行ったと思う｣

『分かりました！』

とAは男子トイレどこだ？と歩き回る

『(あ、いた
って絡まれてるし)』

とらっきょヘアと隣に立って影山について話している
それを盗み聞きして出るタイミングを伺う

｢ふっふっふ
影山が中学のままかどうかは試合で見てみろよ、らっきょくん｣

『(田中先輩まで来ちゃった
こりゃ迷いすぎたな)』

｢な！日向｣

と言う田中の声が聞こえるがその返事が聞こえてこない
だがそれも数秒日向はお腹の痛みとともにまたトイレに入る

｢じゃぁ楽しみにしてますね｣

『(そろそろ行ったか？)』

とチラッとトイレ前を見るA
その視線の先は誰もおらずバレーをしている音がこちらまで響いてくる

『ひーなーたー大丈夫？』

と扉を軽くとんとんとするA
しばらくしてからでて来た日向の顔はまだ青い

『とりあえずこれ』

と清水さんに渡されたボトルを日向に渡す

｢ありがとう、烏田さん｣

『前から思ってたけど烏田さんじゃなくてAでいいよ
それとお昼の時にも言ったけど日向が交代させられることは多分ないから大丈夫大丈夫』

｢そうだといいんだけど｣

と力なく歩いていく日向
その隣を歩くAも少し緊張がうつったのか生唾を飲む

『(なんか私まで緊張してきた)』

｢日向、緊張しなくて大丈夫だから
リラックスリラックス｣

と体育館に入って澤村に言われるがそんなもので緊張が解けるはずもなく
緊張したままの声と態度で応える

『(これ相当やばいな)』

なんて思いながら菅原に声をかけられている日向を見るA
そして清水さんの一言で更に緊張している日向
そのままの状態で練習試合が始まる

｢そういえばこれの書き方は分かるよね？｣

『はい、中一の時何回かしました
でも忘れてるところあるかもなので』

と話をしてふとコートを見てみると日向がのまれているのが見えうわと思わず声に出してしまう

『あ、すいません
話の途中で』

｢大丈夫だよ｣

と笑いノートに書き込む清水さん
これの書き方また後でおさらいしようねと優しく言ってくれる彼女にAは男なら抱きしめてたなんて事を考えた