28話 ページ30
｢(Aいないし
初めて試合見るし
なんかこっちが緊張してきた)｣
と音駒がやってきてストレッチをしているのを見てそんな事を思う紗彩
Aから預かったジャージを羽織り清水の元へと向かう
｢紗彩ちゃん、大丈夫？｣
｢なんかいつも観客席で見てたのでこんな近くで見ることなくて｣
｢ここから見る試合は迫力がすごいよ
それにこっちまですごい頑張ろうって感じになるの｣
と話していると笛の音が鳴る
それにビックリしてビクッとする紗彩にくすりと笑う清水
2人は先生達の元へ歩いていく
｢では、これより音駒高校ＶＳ烏野高校の練習試合を始めます｣
と言う審判の声で試合がはじまる
目の前の試合を観客のような目で見る紗彩
それにAちゃんとは目が違うななんてちらりと見てそう思う清水
その視線に気づいた紗彩は清水の方を見る
｢どうかしましたか？｣
｢緊張はもうほぐれたみたいね｣
｢あ、ほんとだ
やっぱりバレー好きだから見るの楽しみです！｣
なんて話していると今度はメンバー確認が終わった笛がなる
プリン頭セッターがボールを持ちサーブの位置に着く
それを見てからまた笛がなる
｢(目の前で見ると迫力すごい
それに女子とは違って威力やばいな
めちゃくちゃ面白い！)｣
と目を輝かかせて見ている紗彩
それを見て同じだなんて微笑んでいる清水
紗彩は仲間や相手に構わず一つ一つの行動にすごい！と楽しそうに見ている
｢(これがゴミ捨て場の決戦！すっごい！
A早く来ないかな？)｣
なんてワクワクソワソワしてる紗彩
その隣にいる清水も紗彩のが移ったのか少しワクワクソワソワが出ている
そして日向と影山の変人速攻を見てやっぱりすごい！と思う紗彩
｢(でもなんか音駒の人達相手を見定める時のAみたいな目してる
あの目少し苦手なんだよな)｣
なんて楽しそうにしたり怯えたりと思ったらまた楽しそうに試合を見る紗彩試合はどんどん進んでいく
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作者名：唯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2021年2月1日 22時
