23話 ページ25
「Aはセッターどう思う?
お前特等席から見てただろ?」
と言われなるほどそれで呼ばれたのかと思いそうだなと話し始めるA
『おじs……コーチもわかってると思いますが
日向を使いたいなら影山くんを入れるべきです
あの速攻間違いなくこの県でできるのは影山くんだけでしょうし
でも菅原先輩には信頼と経験それにいつもチームをよく見てます
今日のコンディションとかよく見てるんだなって感じですね
安定感はきっと菅原先輩
攻めに行くなら影山くんだろうけど』
「やっぱりそうだよなー」
と頭を抱える烏養
隣の武田先生は話を持っているノートに箇条書きしている
「ほんとお前気持ち悪いくらいに見てるな
もう癖とかも分かってるんだろ?」
『あーまぁ
私が男子で1体1のブロックとアタックの読み合いしたら勝てると思う』
「ほんとお前女子でよかったよ」
とAの頭の上に手を置く烏養
武田先生も凄いですねと思わず声が出る
『相手を観察するのはどんな競技だってする
勝つために手段は選べない
だからそんなに凄いことじゃないですよ』
「凄いことですよ!
観察力を持つことなんてそう簡単にはできませんからね」
と褒める先生に嬉しそうにありがとうございますと言い清水の元に帰っていくA
褒められたと嬉しそうに清水に報告しているのを見た烏養にまだまだガキだななんて思う
「でも私もAちゃんすごいと思うわ
飲み込みも早いし周りをよく見てる
ほんとこの部活には勿体ないくらいいいマネージャーよ」
と笑い頭を撫でられるAは思わず口角があがる
そして清水も笑って撫でているので田中や西谷がじっとそのやり取りを見ている
『「「(今日はなんていい日なんだ)」」』
とA、田中、西谷の3人がそう思う
「じゃぁ1発締めてとっとと終われ」
と言う烏養の言葉にバレー部員は円になり清水とAは先生や烏養の隣に立ちそれを見守る
「烏野ぉぉぉ!!!!ふぁい!!!!!」
と言う澤村の声の後全員がおっす!!と声を揃えて言った
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作者名:唯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年2月1日 22時