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1話 ページ3

「野球部でマネジメントされてみない?」

「サッカー部はいらない?」

そんな勧誘の声が1年の廊下に響き渡る
それを窓の外を眺めながら聞き流すA

『(部活か……
バレーはもう出来ないしボールを操るのは厳しいかな
だけど足が早いわけじゃないし)』

「A!!!帰ろ!!」

と大きい声をだす紗彩
Aは少しビクッとして声のするほうを向く

『紗彩声大きい
それに紗彩は部活見なくていいの?』

「うん、だって私下の子たちまだ小さいからね
あ、もしかしてAバレー部?」

『いやバレーはもうしないよ
それに一番下は小学生でしょ?
紗彩せっかく運動神経いいのに勿体ないよ』

「いやいや小学生でも私が見張っとかないと宿題とかしないし」

『ほんと過保護だな』

なんて言いながらカバンを取る
過保護かなぁなんてしゅんとしている

「それよりさA
バレーほんとにしないの?好きなんでしょ?」

『確かに好きだけどさ
まだ残ってるんだよ
打てるトスを目の前で落ちていくあの感触に音がさ』

と自分の手のひらを見ながらそんな事を言うA
それを見ている紗彩はそっかと言いまた前を向く

『でも見るのは好きだよ
やるのはまだ怖い……かな』

「それならまたできるといいね
Aバレー大好きだもんね」

と笑う紗彩にAは釣られて笑う
そこからまた別の話で盛り上がる2人

「それじゃぁまた明日!」

『うん、またね』

手を振り別れて家に着き部屋に入る
カバンを置き椅子に座る

『……バレーか』

と部屋に置いてあるバレーボールを眺めてそう呟いた

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年2月1日 22時

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