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17話 ページ19

「だからよ、よーするによ
サッと行ってすっとやってぽん
……だよ」

と1年生に教えている西谷
それに分からず首を傾げる1年生

「ダメだ
本能で動く系のやつは何言ってるのかさっぱりわからん」

「そーですか?
俺何となくわかりましたけど」

「お前も同類だかんな
お前が説明する時もばっ!とかぐわぁ!とかだよ
周りはさっぱりわかんねぇから」

『才能があると語彙力無くなるんですかね
まぁでも何となく言いたいことは分かりますけど』

なんて苦笑いするAにどういうこと?と聞く日向

『まぁ正面で受けろってことじゃない?』

「ってかお前でかいよな」

と月島にそう言う西谷
身長はいくつか聞き山口が答えようとするが月島が被せて答える

「あのー西谷先輩
さっき言ってた旭さんって誰ですか?」

と聞く日向に2、3年が焦り出す

「烏野のエースだ、一応な」

『(一応?)』

「……エース」

といいぽかんとしている日向
それを指摘する西谷にエースになりたいと応える日向

「あぁ?エース?その身長で?」

と言われしゅんとする日向

「いいなお前!」

と日向の右腕をぽんと叩きそう言う西谷にえ、と思わず声に出す日向

「だよな!かっこいいからやりてぇんだよな!
いいぞいいぞ!なれなれ!エースなれ!
今のエースより断然頼もしいじゃねぇか」

と言い笑う西谷

「けどやっぱ憧れといえばエースか」

「はい!エースかっこいいです!」

「エースって響きがもうかっこいいもんな!
セッターやリベロはパッと見地味だもんな」

と言う言葉に影山がイラッとするが菅原が何とか抑える

「けどよ、試合中会場が1番ばっと盛り上がるのは
どんなすげースパイクよりスーパーレシーブが出た時だぜ

高さ勝負のバレーボールでリベロはちっせえ選手が生き残る数少ないポジションなのかもしんねぇ
けど俺は、この身長だからリベロやってる訳じゃねぇ
たとえ身長が2mあったって俺はリベロをやる

スパイクが打てなくてもブロックが出来なくてもボールが床に落ちさえしなければバレーボールは負けない
そんでそれが1番できるのはリベロだ!」

と言う西谷にかっこいい!と言う日向
Aも確かにかっこいいと笑って言う
それに嬉しそうにする西谷はアイス2本を奢ると2人に言う

「で!エース志望、お前の特技は?
レシーブはへったくそだけどよ
なんかあんだろ?」

と言う西谷に囮と自信なさげに答える日向

「なんでそんな自信なさげに言うんだ?」

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年2月1日 22時

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