怪我を負った女子マネージャー【ハイキュー】 (ページ12)

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10話ページ12

『おつかれ、日向
めちゃくちゃかっこよかったよ』

とタオルとボトルを日向に渡しそう言うA
田中先輩もとタオルとボトルを渡す
清水にいる方へ戻ろうとする時
キャーという声と共に1人の男がやってくる

『うげ、及川先輩』

と嫌そうに及川を見るA

｢知り合い？｣

『顔だけ良いセッターです
私あの人嫌いです』

なんて話しているとこっちを見てやっほー飛雄ちゃん久しぶりなんて言っている

『(よし、バレてない)』

｢ってあれ？Aちゃんもいるじゃん
バレーしないんだ
それとも心折れちゃった？｣

『んな！？』

と威嚇しているAを抑えようとしている菅原
それにニヤニヤと笑っている及川
そしてアップをして来いと言われたのかどこかに行く及川にAは少し落ち着く

｢(相当嫌いなんだな)｣

『日向少しいい？』

｢ん？なに？｣

『日向はまだアタックの打ちわけができないよね』

｢う、うん｣

『それにレシーブもまだまだ』

｢え、なに？怒ってる？｣

『違うよ
だからレシーブは澤村先輩に任せるんだ』

｢ん？どういうこと？｣

『この中で1番守備力が高い
君と月島くんはレシーブがド下手
だからできるだけ澤村先輩の守備範囲を広げるんだ
まぁこれは最終手段に使って欲しい

それでアタックとかブロックなんだけどさ
金田……えっとらっきょみたいな人いるじゃん』

｢あぁあのらっきょヘッド！｣

『そうそう
彼の打点はブロックの日向よりも高い
だから早く飛ぶんだ
力を貯めてただ上にね

それでアタックは止めようと思えば止められる
だけどまだ日向のスピードには着いてこれてない
相手を冷静にさせちゃダメだよ』

｢よくわかんないけど分かった！｣

ガッツポーズをする日向にAはあははと苦笑いをする

『あ、守備のやつ澤村先輩に一応言っててくれない？』

｢分かった！｣

とコートに戻っていく日向を見守るA
隣に座っている先生がAを不思議そうに見ている

『どうかしましたか？』

｢いや、君も本気なんですね｣

『……あー、まぁあの人には負けたくないんで』

とぎらりとした目で見るAにびくっとする先生
Aは気にせずまたコートに目を移す

『(いつ及川先輩が来てもおかしくない
できたら来て欲しくないんだよな)』