52話 ページ17
｢こいつら昨日なんかしたのか？｣
と寝ている坂田とAを指さして言ううらた
Aを呼びに来たんだけどどうしようと志麻に聞く
｢坂田のやつが宿題終わってなくてAに手伝って貰っててさ
坂田は起こしていいけどAは寝かせてやって｣
｢おう
じゃぁ赤間には俺が言っておく｣
と言ってうらたは部室をでていく
起きている志麻はジュースでも買いに行くかと伸びをしてから近くの自動販売機に向かう
｢あ！月崎センパイ！
今から軽音部にに遊びに行こうと思ってたんですよ！｣
｢部活時間に1人って珍しいわね｣
｢そんなうらさんとかAちゃんみたいな寂しがり屋じゃないから普通に1人で行動すんで｣
と話しながら炭酸ジュースを1本買う
私も欲しいなんて言うエルナに誰がやるかと笑ってデコピンする志麻
｢ってかお前は眠くないんやな
坂田とAちゃんは今爆睡中や｣
｢昨日何があったのかしら？｣
｢いや、あの、えっと｣
と焦っているエルナ
そんな彼女を気にせず志麻は笑いながら話を続ける
｢こいつと坂田宿題終わってなくてな｣
｢それでAさんに手伝って貰ったんですね
分からないなら藤白も手伝って差し上げたのに｣
｢前日に宿題を終わらせるなんて
それに他人に手伝ってもらうなんてな｣
｢いくらあの子が優しいからって頼りすぎは良くないわ｣
｢確かにな
俺的にも坂田的にもあんまりあいつに頼って欲しくない的な？
それじゃぁなー｣
と言って部室に帰っていく
放課後楽園部の4人はそんな志麻の後ろ姿を見て今から軽音部に行くのは辞めておうと話してどこかに行く
｢(坂田は特によな
あいつ意外と独占欲すごそうやし
犬系ってよりオオカミだよな)｣
なんて考えながら炭酸を飲む
部室のドアを開け中にはいる
よく眠っている坂田とAを見てくすっと笑う志麻
｢(オオカミとオオカミだな)｣
なんて思い写真を1枚撮ってうらたとセンラ、そらまふの4人に送る
すぐに既読がつきそらるとまふまふからスタンプや返事が返ってくる
それに通知音が何回もなり坂田が目を覚ます
｢ん？なに？｣
｢おぉ起きたか｣
｢……寝てた｣
｢そやな｣
と笑いかける志麻に坂田は軽く目を擦る
目の前にAが寝ていることに気づき嬉しそうに笑っている
｢お前ほんま好きやな｣
なんて呟く志麻
坂田はそんな声は聞こえずじっとAを見ている
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作者名：唯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年1月7日 0時
