【僕のヒーローアカデミア×歌い手】刺激的な日常が欲しい《2日目》 (ページ12)

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57話ページ12

｢成績優秀
予選でトップをキープしてすごいな！
さすがバレットさんの娘だ
ヒーロー科A組高梨A
ＶＳ
学校のアイドルみたいに人気あるよな
だけど目立ったことは未だなし！
普通科C組千条明｣

｢嫌な紹介のされ方やな｣

『そ、そうだね
(人相手にリフレクトは使えない
それに明くんの個性は消せない)』

｢俺やって本気でいくから
だから周りの声気にせずやってな｣

と言うセンラ
彼の後ろの方の観客席から
センラさーん頑張って！
そんな女に負けないで！
あの子また調子乗ってるんじゃない？
と言う声が聞こえる

『(ちゃんと実力だし
調子になんて乗ってないのになんでそんなこと言われないといけないの？)』

とAから笑顔が消えていく

｢お前らうるさいねん
黙っとけや｣

そう言うセンラの声は低く響き渡る
Aは目を開かせ驚く

｢なんかよくわかんねぇ空気だけど盛り上げてくれよ
第7試合スタート！｣

というプレゼントマイクの声に2人の戦いが始まる
Aは1歩も動かず対策を考えている
センラは頭を動かしながらAに向かっていっている

｢いつもAとかバレットさんの動き見て完璧に覚えてる
2人の動きは近いからな
それに俺の体を傷うけんようにしてくれとんやろ
ほんまお人好しやな！｣

と言いながらAに殴り掛かるセンラ
それをかわしていく

｢なんで攻撃してこうへんの？
もしかして勝ち進んでまふくんと戦うんが怖いん？｣

そうセンラが言うとAに隙ができその隙を見逃さなかったセンラは服を掴み場外に向けて投げる

『ワープ』

｢やっと個性使ってくれた
なんかさこうやって戦えんの嬉しいねん
ずっと憧れてたヒーローと戦ってるみたいでさ
俺だってヒーローになりたかった
こんな絶対暗記なんて個性じゃ覚えたくないことだって覚えてまう
ヒーロー向きじゃないことなんて分かってる
だけど憧れたもんはしゃーないやろ｣

と珍しく声を荒らげるセンラ
そんな心の叫びになにか吹っ切れたのかAから笑顔がでる

『ごめんね明くん
僕君のこと傷つけずに勝とうとしてた
それじゃ本気なんて言わないね
リフレクト！』

と言うと共に見えない力がセンラに向かっていく
それを避けることもできず場外まで飛ばされ壁にぶつかる

｢さすがにこれは痛いわ｣

と言うセンラ
痛そうに顔を歪めているがどこか嬉しそうだった
勝ったAもどこか吹っ切れたような顔つきだった