アイクレ (ページ4)

今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:338,342 hit

＠４ページ4

.

黒「じゃあ、チーズケーキで」

『かしこまりました』

放課後、ずっと行きたかったカフェに寄った

光輝は私の行きたい場所にいつも連れていってくれる

黒「どう最近？F組は」

「楽しくない、」

黒「平塚、まだやってんの？」

「うん…」

「今日は、内村くんがいじメの標的だった」

黒「内村か…なにされたの」

「制服脱げって言われて、、それでクラスの皆に写真撮ってSNS投稿しろって…」

黒「それ誰も助けないで撮ってるの？」

「うん…」

黒「Aも？」

「私は黙って見て見ぬふりしてた…そしたら平塚くんに気付かれて…」

「”明日はAちゃんね”って…」

黒「え、」

「だから…明日学校行きたくない」

黒「明日俺が教室行って、平塚に言うよ」

「だめだよ！そんなことしたら光輝が次の標的だよ」

黒「黙って見てろって？ってかF組の奴ら誰も助けねえんだな」

「あ、でも今日は深田くんが”やめなよ”って言ってたけど、そのあと平塚くんにがん飛ばされて引いてた」

黒「平塚は何がしたいわけ？」

「人を見下すのがただ単に好きなんでしょ、きっと」

「自分が上に立っていたいだけ」

黒「それか…アイクレなんじゃないの」

「え…」

黒「アイクレって左目見えないの知ってる？」

「そうなの……？」

黒「だから右目隠した反応で分かる」

「光輝、顔貸して？」

黒「はっ、俺のこと疑ってんの」

「冗談だよ笑」

「でも……なんで女の子狙ってるんだろう」

黒「わかんない」

黒「でもこの学年にいるのは確か」

「こわ」

黒「大丈夫だよ、俺がいるから」

黒「とにかく、平塚には気をつけろよ」

「うん……」

黒「明日は一緒に教室行こ、授業始まるまで俺いるから」

「大丈夫だよ！…私ひとりで平気だから」

黒「本当に大丈夫？」

「うん、死ぬわけじゃないし！」

本当は不安で不安で仕方なかった

でももし次、光輝が狙われたらって思うと恐ろしくて見てはいられないから私ひとりで戦うことにした

黒「こんな腐った学校さっさと卒業してえな」

「うん、」

黒「教師も生徒も質悪すぎ」

「光輝は裏掲示板見てる…？」

黒「いや、見てない、どうせデマじゃん。」

「そ、そうだよね」

私は少し前に興味本位であの掲示板を覗いた

掲示板には教師の裏の顔から生徒の家庭事情、恋愛事情まで幅広く噂されていた

一度見てから学校の裏事情が知りたくて毎日チェックしてしまう

.