14＿永遠のお姫さま ページ15
A「わあ、綺麗」
とあるビルの屋上。
Aはひとりで座っていた。
プリンター機でカメラで撮った写真をプリントアウトする。
寛ぐ猫の写真、夕焼けの写真、テニスコートの写真。
どれもこれも沢山の思い出が詰まっている。
真っ暗な夜の闇が彼女を包み込む。
恐くてゾッと背筋が凍りつく。そういえば暗所恐怖症だった。暗いところがてんでダメで、直樹にくっついていたのを思い出した。
A「怖いよ」
プリントした写真を地上へとばらまく。月明かりの下で、僅かな光を反射してキラキラ光っている。
こっちにおいで
ぼやぼやしていて誰の声かは分からない。
けど、ひどく安心できる優しい声だ。
その声に従って、屋上のフェンスの向こうへ行く。
王子さまの居ない世界で、お姫さまは1日も生き延びられなかった。
このまま堕ちていけば、永遠に彼と居られる。
A「待っててね」
ふわり、体が宙に浮く感覚がして、その直後にものすごい力で引っ張られる。
グシャリ、と凄まじい音を立てて落下。
翌日、大量の写真の上でぐちゃぐちゃになった少女の死体が発見されたのは、言うまでもない。
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檸檬の妹(プロフ) - すっごい面白かった！ (2022年8月10日 19時) (
レス) @page17 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
花菜(プロフ) - とてもよき (2020年8月23日 23時) (レス) id: c1e54e4d22 (このIDを非表示/違反報告)
www - よき (2020年4月1日 13時) (レス) id: 26d9afb75e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2020年3月16日 16時
