音駒のマネは菅原さんの幼なじみ No.4

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犬「……よっ」

「「「「「「しゃああああああ！！！！」」」」」」






芝 灰「「わかった？！？！」」


灰「俺の左抜けたら芝山がいるって」


芝「ボールは絶対ここに来るって」


「「見えた！！」」


パンっとふたりがハイタッチをする。




黒「どうよ？止めるだけじゃなかったブロックは」


灰「芝山と俺、2人で夜久さん1人分で。

だから力を合わせなきゃいけないんだって思って、

そんで、今の1本で芝山の言った意味がわかりました。


でもそれだけじゃなくてネットを挟んで手を触れるわけでもなくスパイカーを操るの、

サイッコーでした！」






夜「A！」


夜久さんが手招きしているのに気づいてハッとして、

急いで支えて礼を終えたみんなの方へ連れていく。



3年生同士と顔を見合せて、夜久さんは泣きながら黒尾さんと海さんを抱きしめた、

というか抱きついた。





その後芝山くんにもよくやったと抱きしめ、

虎さん、研磨さん、福永さんの3人も、

リエーフくん、犬岡くんの2人にも

めちゃくちゃ頭を撫でて喜んでいた。







私は、その時どうしてたんだろう。


あんまり記憶が無いけど、その後みんなが放心してる私の方に来てくれて。



黒尾さんが、「A」と優しく呼んでくれて。


それで我に返って、


全国に行けるんだ……。

3年生のバレーまだ見れるんだ……。



と思ったら、めちゃくちゃ涙出てきてみんなに頭を撫でられながら泣いた。



子供みたいにわんわん泣いた。


そばに居た芝山くんに、おつかれ、おめでとう、凄かったって言いたかったけど、全然言葉にならなくて。




『うわあぁぁん、おめでと、ほんとっ、よかっ、よかったぁ……うぐっ、えぐっ』


代わりにぎゅうって抱きしめて背中をパシパシたたいた。






「「「「「ちょっっ？！？！」」」」」


芝「！！」


黒「ちょいちょい、お嬢さん俺には？！」


夜「まて、俺が先だ！」


灰「A！俺がいちばんかっこよかっただろー？？！！」


研「それはない」


虎「A！俺のとこにもこい！」


『みんな、かっこよかったですよ……！！ほんとにっ、おめでとうございますー！！』



みんなは髪も顔もぐちゃぐちゃになりながら泣く私を見て優しく笑っていた。










芝山くんからは早々に引き剥がされた。

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